哨戒艦沈没:米国務長官、中国に協力要請か(下)

 クリントン国務長官は今回、日本を最初に訪問する。21日に東京を訪れ、日米で懸案となっている沖縄の普天間基地移転問題について集中的に協議を行う予定だ。一部ではこの問題で、当初合意されていた移設案以外の案を米国は絶対に受け入れないとの立場を、「最終通告」という形で日本政府に伝える可能性がささやかれている。しかしこの日本訪問は、今回の3カ国訪問の中では最後に決まったとされ、最近日米関係がギクシャクしていることも影響しているとみられる。

 クリントン国務長官は同日夜には中国・上海へ向かい、23日まで滞在する予定だ。上海では万博を訪問し、中国をはじめとする各国の関係者らと面会し、米国での雇用創出に向けた宣伝外交を行うという。

 その後、北京で開催される戦略・経済対話で、クリントン国務長官はガイトナー財務長官と共に両国関係の安定的な発展や、人民元の切り上げ、気候変動などの国際的な問題について集中的に議論するとみられる。さらに中国政府に対し、北朝鮮の犯行だと明らかになった天安事故の処理に積極的に協力するよう要請し、この問題に関する中国との話し合いの結果を踏まえて、ソウルを訪問するとの見方が有力だ。

ワシントン=李河遠(イ・ハウォン)特派員

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朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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