哨戒艦沈没:米国務長官、中国に協力要請か(上)

あすから韓中日を訪問

26日にソウルへ

 米国のクリントン国務長官は20日に専用機でワシントンを出発し、21日から1週間の日程で、東アジアの主要国である韓国、日本、中国を相次いで訪問する。

 昨年の就任以来、2回目となる今回の3カ国訪問は、東アジアの安全保障環境が極度に緊張している状況で行われるという点で、関心が高まっている。

 今回の3カ国訪問は、24日から二日間の日程で行われる米中戦略・経済対話がきっかけとなった。クリントン国務長官は当初、昨年から予定されていた米中戦略・経済対話だけに出席する予定だったが、西海(黄海)での哨戒艦「天安」沈没が北朝鮮による犯行だと明らかになったことから、日程を急きょ変更した。

 26日にソウルを訪問予定のクリントン国務長官は、天安問題に関して北朝鮮に対し強い警告メッセージを発表し、韓米同盟に揺るぎがないことを改めて強調する方針だ。また、李明博(イ・ミョンバク)大統領との会談でオバマ大統領の親書を手渡すとともに、柳明桓(ユ・ミョンファン)外交通商部長官との共同記者会見にも出席する。その席で、米国による韓国防衛の姿勢に変化がないことを改めて強調する見通しだ。米国務省のクローリー次官補は18日、「クリントン長官は、天安事故の調査結果が東アジアに及ぼす影響について、韓国側と具体的に協議する方針だ」と説明し、両国が国連をはじめとする国際社会で共同歩調を取ることについて集中的に話し合うことを明確にした。そのため18日午後2時から、ボズワース対北朝鮮政策特別代表やソン・キム対北朝鮮特使などと1時間にわたり、事前の打ち合わせを行った。なお、クリントン国務長官は7月にも、韓米の外相・国防相による「2プラス2会議」に出席するため再び韓国を訪問するため、今回の訪問では、26日夜には韓国を離れる予定だ。

【ニュース特集】哨戒艦「天安」沈没

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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