哨戒艦沈没:魚雷の字体、北の宣伝用活字体と同一

李大統領、鳩山首相と電話会談

「否定できない物証を提示」

 李明博(イ・ミョンバク)大統領は19日、日本の鳩山由紀夫首相と電話会談を行い、「あす(20日)、哨戒艦『天安』の事故調査結果の発表で、世界のどの国も、どの個人も否定できない、はっきりと確実な物証が提示される予定だ」と述べた。李大統領は同日、「天安」問題を担当する国際合同調査団による調査結果を鳩山首相に直接説明した際、このように述べた、と李東官(イ・ドングァン)大統領府広報首席が伝えた。

 政府高官はこれについて、「先週末、『天安』沈没の現場から回収された魚雷のスクリュー(推進装置)は、スクリュー1組(2個)のほかに推進軸、方向舵(だ)四つがそのまま含まれている。推進軸に“XX1番”と、シリアルナンバーがハングルで刻まれている」と語った。1番の前にある「XX」の部分は、正確な判読が不可能だという。

 関係筋は、「番」というハングルが北朝鮮の宣伝用標語によく使われる活字体で、誰が見ても北朝鮮のものだということが分かると語った。

 「天安」沈没の原因を調査している民間・軍合同調査団は20日午前10時、国防部で国内外の取材陣に対し、これまでの調査結果を公式発表する予定だ。発表内容には、「天安」沈没現場から回収した魚雷のスクリューにシリアルナンバーとハングル(北朝鮮の字体)が刻まれていることが確認され、刻まれたシリアルナンバーと材質が7年前に回収した北朝鮮の訓練用軽魚雷と同じだという事実が含まれるという。

 政府関係筋は、「7年前に回収された北朝鮮の訓練用魚雷には“4号”という数字とハングルが、シリアルナンバーの形態で刻まれている」と語った。同関係筋は「合同調査団の分析結果、これらの数字の字体と刻印のスタイルが同じことが確認された。推進軸にハングルが刻まれており、スクリューの金属成分の材質も同じという分析結果から、北朝鮮の魚雷という結論を下した」と説明した。

ユ・ヨンウォン軍事専門記者

黄大振(ファン・デジン)記者

【ニュース特集】哨戒艦「天安」沈没

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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