ろうそくデモ2年:騒動の主役たちが本紙批判(上)

 2年前に韓国で牛海綿状脳症(BSE、狂牛病)の恐怖をかき立てる先頭に立った主役たちが、左派メディアや狂牛病扇動勢力のさまざまなイベントで、朝鮮日報が掲載した特集記事「狂牛病ろうそくデモから2年」に対する攻撃を始めた。

 禹希宗(ウ・ヒジョン)ソウル大獣医学部教授は19日、「ろうそくデモ2年、歪曲(わいきょく)では隠すことができないろうそく運動の真実」と題する討論会で、「わたしが朝鮮日報とのインタビューで記事に掲載された発言を行ったのは間違いない。しかし、全体の趣旨が反映されておらず、歪曲に当たる」と主張した。その一方で、禹教授は本紙報道について、「朝鮮日報には訴訟を起こす価値があるとは思わないため、提訴する考えはない」とも述べた。ろうそくデモのほかの主役たちも同様の趣旨で本紙記事を「歪曲」だとして攻撃している。

 裁判所までもが「歪曲」と判断したMBCの報道番組『PD手帳』のBSE報道をかばってきたメディアも、本紙記事を「小説だ」と攻撃している。その一方で、本紙記事は(朝鮮日報が参入を目指す)総合編成放送事業者選定や地方選挙などを狙ったものだとする根拠なき「小説」を書いているのもそうしたメディアだ。

 しかし、当時の主役たちのうち誰も、本紙記事のどの部分が誤っているのかを具体的に指摘できなかった。

 金成勲(キム・ソンフン)元農林部長官の場合、本紙報道の要点は、▲金元長官が『米国で認知症として隠ぺいされた変異型クロイツフェルト・ヤコブ病(vCJD)の患者が最大で65万人に達する』としていた2年前の主張を変えたこと▲先月の米国滞在中にハンバーガーを6回食べたこと-だ。これに対し、金元長官は左派メディアのインタビューで、「朝鮮日報の作文能力はうそではなかった。ハンバーガー店には資料調査目的で行ったものだ」と主張した。しかし、金元長官は本紙の電話取材に対し、「米西部を旅行中、食事場所に困り、良質な牛肉だけを使うというハンバーガー店に頻繁に立ち寄った」と話していた。

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朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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