ノーベル賞受賞者3人が来韓(下)
韓国人学生への質問は「学校生活を十分楽しんでいますか?」
18日に教育科学技術部が主催した「WCU国際カンファレンス」には、ヴュートリッヒ教授をはじめとするノーベル賞受賞者3人が、全国から集まった小学生20人、高校生87人と1時間半にわたり対面した。
続いて、江原外国語大学1年生のリ・ギュジョンさんが「研究の過程で絶望しそうになったとき、どのように乗り越えるのですか」と質問すると、06年のノーベル化学賞受賞者ロジャー・コーンバーグ米スタンフォード大学教授は、「研究に失敗は付きもの。だが、むしろ失敗を多く経験することの方が重要。失敗をすればするほど、その原因について考えるようになり、興味や情熱を持つようになる」と失敗から学ぶ重要性を強調した。
小学生たちはみなワクワクした表情だった。05年のノーベル化学賞受賞者、ロバート・グラブス米カリフォルニア工科大学教授が登場すると歓声を上げ、一斉に拍手した。中には「スター」にでも会ったかのように携帯電話で写真を撮る子供もいた。「ノーベル賞の賞金はいくらですか」と質問されると、グラブス教授は「賞金は計100万ドル(約9200万円)だったが、一緒に受賞した3人と分け合った後、政府から税金を徴収されたので、わたしが受け取った分はいくらにもならない」と答え、一同を笑わせた。
カンファランス終了の時間が来ると、受賞者たちからサインをもらおうと、全員が長い列を作った。この日午前8時に市外バスに乗り、生徒5人と共にソウルにやって来た忠清南道唐津郡の湖西高校オ・ジン教諭は、「子供たちにとって大きなモチベーションになったと思う」と語った。
韓国研究財団のペ・ヨンチャン研究振興本部長(漢陽大学教授)は、「インターネットで先着順に申し込みを受け付けたが、開始から数時間で定員になった。ノーベル賞受賞者との出会いは、児童・生徒たちに『あこがれの対象』を持たせる良いきっかけになる。毎年こうした機会を作っていきたい」と話している。
キム・ヨンジュ記者
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