宮崎県での口蹄疫の感染拡大を受け、中国地方では畜産農家が牛舎への一般の立ち入りを制限するなど、予防措置を講じている。
牛乳メーカーの砂谷(広島市佐伯区)は、本社近くの牛舎の見学を4月末から中止している。木次乳業(雲南市)も18日、自社の牧場見学を中止した。契約先の畜産農家30件には4月下旬、消毒の徹底を求める文書を配った。
JA全農ひろしま(広島市中区)は4月下旬から、営農指導員による畜産農家への巡回を自粛。営農指導は原則ファクスや電話などで対応している。
人によってウイルスが運ばれる可能性もあるためで、畜産農家が集まる会合の開催も控えている。畜産課は「当面不便だが、万が一を想定するとやむを得ない」としている。
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