「扇情的内容が深刻なMV、規制が必要」

保護者監視団が報告書

 「異性がキスをする動作は日常茶飯事。同性同士でキスをする場面や、もっとひどいのは性行為を連想させる動きが入り乱れる」

 放送通信審議委員会は18日、保護者情報監視団と共に実施したミュージックビデオとケーブルテレビ音楽番組のモニタリング報告書を発表し、「扇情的で暴力的な内容、飲酒・喫煙を美化するような場面があふれている。ミュージックビデオも等級審議対象に含むべきだ」と述べた。現在、このようなミュージックビデオは、何の規制もなくインターネット上で流通しており、大部分はテレビでも放映され、容易に小学生の目にも触れる状況だ。

 放送審議委は、「男性歌手が下着を脱いで現れ、相手の女性が体に触れるかと思えば、女性歌手は下着が見えるような衣装で腰を振るなど、扇情的な振り付けが最も深刻だった。故意に特定の部位をクローズアップして撮影し、感情をあおるような行為も自制すべきだ」と主張した。同委はまた、「初めてのように、初めてのように、あなたはわたしを狂わせる。いつもいつも求めさせる」(T-ara〈ティアラ〉『初めてのように』)などの歌詞を例に挙げ、「異性を誘惑する露骨な表現や、男女間の性関係を暗示するような曲の歌詞は、さらに大胆になっており、成人でも恥ずかしいくらいだ」と加えた。

 放送審議委の関係者は「今回のモニター報告書を基に、扇情的、暴力的なミュージックビデオの年齢別等級審議について、関係機関と本格的に協議する」と話している。

チェ・スンヒョン記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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