哨戒艦沈没:米国、北朝鮮を「現行犯」と認識(下)

 最近前例がないほど緊密な両首脳が、信頼関係を積み重ねていることも一因となった。ワシントンの外交筋は「オバマ大統領は46人の韓国海軍兵士が死亡した今回の事態の推移に関心を寄せて見守っている。ホワイトハウスは国務省、国防総省に対し、予期せぬ事態で困難に直面した韓国政府を積極的に支援するように指示した」と話した。

 ワシントンでは14日、韓国外交通商部の李容濬(イ・ヨンジュン)次官補が出席し、両国の外交・国防閣僚会合の準備会合が開かれ、米国側はその場でも韓国政府を積極的に支持する立場を表明した。

 韓米両国は強固な協調体制に基づき、調査結果の発表を待って、問題を国連安全保障理事会で取り上げ、北朝鮮に対する強硬な制裁を推進する構えだ。残された問題は、今回の事件をめぐり、北朝鮮の対応を待っている中国をどのように説得するかだ。

 最近開かれた韓米両国間の会合でも、中国の姿勢が重要だとの前提で、中国を動かす方策について、長時間の話し合いが行われたという。韓米両国はクリントン米国務長官が24日から訪中することに期待をかけている。米中経済戦略対話に出席するのが目的だが、この機会に同長官は韓国政府の調査結果に基づき、中国の外交幹部に対し、韓米の立場への積極的な支持を求める構えだ。

ワシントン=李河遠(イ・ハウォン)記者

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朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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