哨戒艦沈没:米国、北朝鮮を「現行犯」と認識(上)

 オバマ米大統領は17日(韓国時間18日)、李明博(イ・ミョンバク)大統領との電話会談で、哨戒艦「天安」の沈没事件に関連し、韓国の立場を積極的に支持し、両国の協調関係を強く印象づけた。米ホワイトハウスは同日、電話会談直後に発言内容が具体的に盛り込まれた発表文で、今回の事件に対する立場を内外に向け再確認した。

 ホワイトハウスは「北朝鮮は(中略)隣国に対する敵対的行為を中断すべきだ」と両首脳が強調したことを盛り込んでおり、北朝鮮を今回の事件の「現行犯」と認識していることを明確に示した格好だ。現時点でオバマ大統領が韓国防衛に対する確固たる意思を再確認したことも意味がある。

 韓国政府の「天安」事件に対する調査結果発表を控え、こうした立場表明が行われたことは、国際社会にも少なからず影響を与える見通しだ。オバマ大統領に続き、各国首脳が今回の事件について、韓国の立場に積極的支持を表明するとの観測も出ている。

 オバマ大統領の積極的な姿勢は、米国から派遣された専門家も参加した原因調査で信頼できる結果が出たことが背景にある。オバマ大統領は「天安」の沈没原因調査で北朝鮮による魚雷攻撃だと判断可能な決定的物証が得られたとの報告を受け、李大統領に電話をかけたとされる。

金泰栄(キム・テヨン)国防部長官、金星煥(キム・ソンファン)大統領府外交安保首席秘書官、柳明桓(ユ・ミョンファン)外交通商部長官が18日、大統領府(青瓦台)で開かれた国務会議(閣議)の直前に集まり、話を交わしている。 /写真=チェ・スンホ記者

【ニュース特集】哨戒艦「天安」沈没

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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