哨戒艦沈没:「軍事的優位を確保し“第2の天安”防止を」

戦時作戦統制権移管セミナー

 「哨戒艦『天安』沈没事故の再発を防ぐためには、北方限界線(NLL)を越える北朝鮮の艦艇や潜水艦を捕捉し、適切な軍事的対応を行い得る潜水艦と基地を確保し、韓国が明らかに軍事的優位に立たなければならない」

 米国の安全保障問題シンクタンク「ランド研究所」のブルース・ベネット博士は18日、韓国危機管理研究所と韓米安保研究会が共同主催したセミナー「戦時作戦統制権(統制権)移管、このまま進めるべきか」(会場:戦争記念館)に出席し、このように主張した。

 ベネット博士はこの日、「統制権と韓国の2020国防改革案」というテーマで発表を行い、「北朝鮮の崩壊に対処し、北朝鮮内部で安定化作戦を展開するのに必要な地上軍は、現役および予備役を合わせ最大100-160万人に達するが、陸軍および海兵隊の現役兵の人数は国防改革2020によって削減され、こうした作戦を展開するにはあまりにも少ない。多数の予備役を確保しておくべきだ」と語った。

 またベネット博士は、統制権移管問題と関連し、「統制権移管後の分離された韓米両軍の指揮システムは、北朝鮮の攻撃に対する抑止力という面で、あまり効果的ではなく、軍事的にも非効率的。韓国と米国は、予定されている統制権移管について、細かく調査する必要がある」と語った。

ユ・ヨンウォン記者

【ニュース特集】哨戒艦「天安」沈没

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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