哨戒艦沈没:韓米首脳が電話会談
李大統領「北朝鮮の攻撃によるもの」
李明博(イ・ミョンバク)大統領は18日午前、オバマ米大統領と行った電話会談で、「哨戒艦『天安』の沈没事故の原因が、国際合同調査団による調査の結果、北朝鮮の攻撃によるものだという明確な結論が出た」と述べ、両首脳が今後、北朝鮮に対する外交・軍事的な圧力をかけていくことで合意した。
両首脳はこの日、北朝鮮に対する措置の内容に関する具体的な話し合いは行わなかったものの、両国政府の実務者たちはすでに、韓米合同軍事訓練を強化することにより、北朝鮮に対し軍事的な圧力をかけるといった案について協議したという。韓米両国は西海(黄海)沿岸で、北朝鮮の潜水艦に対する警戒を強化するため、「天安エクササイズ(exercise=訓練)」(仮称)を定期的に実施する案を打ち出している、と韓国政府の関係者は語った。
韓米両国はまた、国連安全保障理事会による、北朝鮮への追加経済制裁の推進や、済州海峡における北朝鮮の船舶の航行禁止、軍事境界線での北朝鮮に対する心理戦の再開、開城工業団地を除く経済交流・協力の中止などについて集中的に協議しているという。李大統領は20日、合同調査団による「天安」沈没事故の調査結果の発表に続き、来週初めにも「国民に対する談話」で、こうした内容を含め、自ら予告した「断固たる措置」を発表する方針だ。
一方、オバマ米大統領は、「米国は韓国政府の(『天安』沈没事故に対する)対応や、国際調査団による調査を全面的に信頼し、支持している。来週(25日)にクリントン国務長官を韓国へ派遣し、今後の対応について、韓国側と緊密な協議を行う」と語った。また、李大統領は「今回の『天安』沈没事故は、韓国国民が韓米同盟の持つ価値について認識する契機になった。20日、合同調査結果が発表された直後に、国民に対する談話を発表することも検討したが、21日は『灌仏会(かんぶつえ=釈迦の誕生日)』、23日は故・盧武鉉(ノ・ムヒョン)前大統領の一周忌が控えていることを考慮し、来週に談話を発表することにした」と説明した。
大統領府によると、この日の電話会談は25分間にわたって行われ、電話をかけたオバマ大統領は、李大統領に対し「How are you, my friend.」とあいさつしたという。
朱庸中(チュ・ヨンジュン)記者
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