大邱国際陸上:きょう開幕、ボルトら世界のスター登場(下)

「競技を楽しみ、死ぬほど練習して31年前の韓国記録突破を」

韓国記録が出たのは31年前

 韓国の陸上短距離界にとって、今年は幸先のいいスタートだった。今季初大会だった12日の全国種目別陸上選手権では、100メートルでイム・ヒナム(27)が歴代5位の10秒42を出し、韓国記録にあと0.08秒まで迫った。ヨ・ホスア(23)も個人最高記録を0.01秒縮め10秒47、期待の星キム・グギョン(19)は10秒49をマークした。短距離の看板選手3人がそろって10秒40台を出したのは、近年珍しいことだ。韓国陸上界は年内の韓国記録更新を期待している。

 だが、韓国陸上界では1979年に100メートルの韓国記録が出て以来、31年間「今年は新記録が出るだろう」という言葉が繰り返されては、かけ声だけに終わってきた。「オオカミが出るぞ」と何度も言い続けた羊飼いの少年が「羊飼いの中年」になってしまうような歳月だが、10秒34は依然として乗り越えられない高い壁だ。その上、世界陸上選手権大会の出場資格を得るための標準記録B(陸上のレベルが劣る国ために特別に緩和された基準)は10秒28のため、韓国記録を多少更新したところで、世界大会の100メートル競技では出場権も得られない状況だ。そのため、「世界に挑戦するという姿勢でいれば、韓国記録はその過程で自ずと破れる」という言葉が出てくるのだ。

 イム・ヒナム、ヨ・ホスア、キム・グギョンの3人は19日、ボルトと共に100メートルの試合に臨む。今回の大邱国際陸上には男子110メートルハードル世界記録保有者のダイロン・ロブレス(12秒87)=キューバ=や、女子100メートルハードル北京五輪金メダリストのドーン・ハーパー(12秒48)=米国=らも出場する。

キム・ドンソク記者

大邱=ハン・スヨン記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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