JR西、ブレーキレバー交換漏れ 類似事故2件滋賀県近江八幡市でJR東海道線電車の運転席のブレーキレバーが折れ、電車が急停車した事故で、JR西日本が2001年度に類似の事故を受けて同型のレバーを一斉交換した際、この車両だけ交換されていなかったことが20日、分かった。 JR西が20日までに同型のブレーキ装置を持つ約1100両を一斉点検し判明した。 JR西によると、01年10月、滋賀県守山市の東海道線守山駅で新快速電車が発車のためブレーキを緩めたところ、レバーが根元から折れ運転できなくなる事故が発生。翌02年1月にも関西空港線で普通電車のレバーが同様に折れた。いずれも運転士が残ったレバーの付け根を指先で操作し電車を停止させた。 原因はブレーキレバーを接続する付け根の金属板の溶接不良と判明し、JR西は01年度中に同型の約200両のレバーを交換。その際にこの車両が漏れ、1997年の製造以来一度も交換されていなかった。 同社広報部は「なぜこの車両だけ漏れていたのか。残念だ。チェック不足とみられ、原因を調査したい」としている。 【共同通信】
|