鏡貴也原作の大人気ライトノベル『伝説の勇者の伝説』がついにアニメ化！ 2010年7月よりテレビ東京ほかにて放送がスタートする。ライナ・リュート役の福山潤さん、フェリス・エリス役の高垣彩陽さん、シオン・アスタール役の小野大輔さん、イリス・エリス役の村田知沙さん、ルシル・エリス役の杉田智和さん、キファ・ノールズ役の大浦冬華さんに収録の感想などをインタビューした。
――演じられたキャラクターについて紹介をお願いします。
福山 ライナはこの物語の主人公ですが、常に寝ていて、無気力でやる気を感じさせない人間です。そんな彼の裏にはなにがあるのか、物語が進むにつれ、どんな人間になっていくのか、それは自分の目でこのアニメを観て、彼の人間性を掘り下げていただきたいと思います。
高垣 フェリスは金髪碧眼の絶世の美女で、さらには剣の腕も右に出る人はいないくらいの達人。しかし表情に乏しく、あまり感情を表に出さないのですが、ライナと一緒に旅をするうちに、少しずつ変化が現れてきます。クールに見えて実は茶目っ気もあるキャラクターで、ダンゴ命です！
小野 シオンは一言で言うと“カリスマ”です。周囲の人間とは一線を画し、一目置かれる存在になった裏には、とても苦しいバックボーンがあります。それが故に今の地位と名声を築き上げることができたのですが、彼の目にはさらにもっと大きな目標が見えているような気がします。“ローランド王に、俺はなる！”というキャラクターです（笑）
大浦 キファは明るくて、勉強もそこそこ出来て、容姿端麗……とシオンが言っていたので、そうなんだと思います。ライナのことが大好きで、いつも寝てばっかりいるライナのお尻を叩いて、世話を焼いている、姉さん女房的なキャラクターです。自分ではライナの恋人だと思っているんじゃないかと思います。
杉田 ルシルは他のキャラクターたちより一歩引いた位置から全体を見渡しているような、捉えどころのない人物だと思います。妹二人がとかく個性的なので、そんな妹たちが兄とどういう風に会話をしているのか、いま一番気になっています。
村田 イリスはルシルとフェリスの妹で、一番感情豊かに喋ったり、笑ったり、殴ったりしています。フェリスに使われて一生懸命頑張るイリスを楽しみにしていただけたらと思います。
――そんなキャラクターを演じてみていかがでしたか？
福山 まさに柳に風といった雰囲気で、演じてみての手応えがどうのというよりも、ライナであり続けることに集中して、毎回収録に臨んでいます。やる気がなく、寝てばかりで周りと関わろうとしない、常に面倒臭いと言っている、その本心は一体どこにあるのか……など、それをどのように見せていくのかを、いろいろ考えています。今まで演じてきた中でも、考えることが山積みの大変な役で、皆さんの感想を早く聞きたいと思いながら、毎回全力で演じています。
高垣 フェリスらしさというのはどういうところにあるんだろうと考えながら、いつもアフレコに臨んでいます。フェリスが無表情であることには理由があるのですが、いろいろなことを感じつつも、それをあまり表には出さないというのは、繊細ですごく難しいです。アニメ本編の前にPVを収録したのですが、そこでライナとの掛け合いをしたことで、何かしら感じ取れたものがあったので、それを大事にして頑張って演じていきたいと思います。
小野 シオンは非常に喋りも達者ですし、他人との接点が多いキャラクターなのですが、本当に腹を割って心を通わせて話をする人はほぼいません。そこが演じていて苦しい部分でもあります。また、モノローグがすごく多くて、これは僕に対する罰なのかと（笑）。でもそうやって苦しい思いをした分、この先になにか明るいものが見えるのかなと、そんな光のようなものを信じながらいつも演じています。でも役者としては、やりがいのあるキャラクターだと思っています。
大浦 物語の根幹に国と国との争いがあり、そんな殺伐とした空気の中で、キファが担っているのは恋愛要素の部分だと思います。ライナに対する想いにはある意味執着のようなものも感じるので、そこを上手く演じられたらと思っています。
杉田 演じている人間にすらキャラクターの本質や核心に迫る部分を見せない印象がありますので、キャラクターの置いて行かれないように、誠実に演じられればと思います。
村田 イリスはいつも可愛らしく、これから物語が進んでいく中で、イリスが登場することで場が和んだり、笑いが起こるシーンが多々あるので、そういうところを楽しく、「みんな大好きだよ！」という気持ちで、純真無垢に演じていきたいと思います。