ワクチン投与後に全頭処分へ…政府方針
5月19日3時14分配信 読売新聞
宮崎県の家畜伝染病「口蹄疫(こうていえき)」問題で、農林水産省の「牛豚等疾病小委員会」は18日、口蹄疫の蔓延(まんえん)地域の牛や豚にワクチンを投与するべきだと結論づけた。
政府はこれを受け、近く投与に踏み切る。殺処分後に埋める土地が見つからないため、感染拡大を遅らせるのが目的。埋却地確保のめどがたった段階で、殺処分する予定で、事実上の全頭処分となる。当面、川南町で実施し、その他の発生地については今後検討する。予防的な殺処分となるため、畜産農家の同意を得るのが課題になる。
委員会ではこれまで「徹底した消毒が最善の感染防止」としてきたが、政府内では「今の方式では爆発的な拡大に追いつかない」として全頭処分すべきだとの声が強まっていた。
委員会後に記者会見した寺門誠致(のぶゆき)・委員長代理は「ワクチン投与は時間稼ぎ」と説明。現状では、殺処分後に埋める土地が不足しているため、埋却に時間がかかり、その間に体内で培養されたウイルスが拡散されてしまう。このため、症状を軽くするワクチン投与によって感染拡大を遅らせる方針だ。
同省によると、18日現在、殺処分対象は計11万4000頭に上るが、殺処分と埋却を終えたのは2万7000頭。
政府はこれを受け、近く投与に踏み切る。殺処分後に埋める土地が見つからないため、感染拡大を遅らせるのが目的。埋却地確保のめどがたった段階で、殺処分する予定で、事実上の全頭処分となる。当面、川南町で実施し、その他の発生地については今後検討する。予防的な殺処分となるため、畜産農家の同意を得るのが課題になる。
委員会ではこれまで「徹底した消毒が最善の感染防止」としてきたが、政府内では「今の方式では爆発的な拡大に追いつかない」として全頭処分すべきだとの声が強まっていた。
委員会後に記者会見した寺門誠致(のぶゆき)・委員長代理は「ワクチン投与は時間稼ぎ」と説明。現状では、殺処分後に埋める土地が不足しているため、埋却に時間がかかり、その間に体内で培養されたウイルスが拡散されてしまう。このため、症状を軽くするワクチン投与によって感染拡大を遅らせる方針だ。
同省によると、18日現在、殺処分対象は計11万4000頭に上るが、殺処分と埋却を終えたのは2万7000頭。
最終更新:5月19日3時14分
Yahoo!ニュース関連記事
- 口蹄疫拡大、獣医師不足が深刻…全国に派遣要請[photo](読売新聞) 5月20日14時33分
- 牛10万頭分のワクチン到着=感染疑いは146カ所に(時事通信) 5月20日 1時31分
- 口蹄疫、各地で防疫態勢…動物公園は公開自粛[photo](読売新聞) 5月19日19時27分
- <口蹄疫>宮崎・全頭処分 防疫に限界、農家絶望 「国対応、遅すぎる」(毎日新聞) 5月19日19時19分
- 和子牛競り、搬入車に消毒剤…但馬牛産地でも[photo](読売新聞) 5月19日18時17分
ソーシャルブックマークへ投稿 0件
この話題に関するブログ 10件
関連トピックス
主なニュースサイトで 口蹄疫 の記事を読む
この記事を読んでいる人はこんな記事も読んでいます
- 「普段の下痢」…宮崎県が口蹄疫発生見逃し(読売新聞) 18日(火)7時50分
- 結局、辺野古「埋め立て」へ…普天間移設[photo](読売新聞) 19日(水)3時2分
- 北朝鮮声明「制裁なら全面戦争含む強硬措置」(読売新聞) 12時51分