ジンバブエから北朝鮮へ 「ノアの箱舟」計画に非難集中
5月19日20時15分配信 CNN.co.jp
(CNN) ジンバブエのムガベ大統領が北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)総書記に、ゾウやライオン、キリンなど多数の動物を贈呈する計画を進めていることが、このほど明らかになった。現代版「ノアの箱舟」とも呼ばれるこの計画に、自然保護団体などから非難が集中している。
先週報道された計画によると、ジンバブエのワンゲ国立公園に生息する全種類の動物がそれぞれ2頭ずつ北朝鮮に贈られる。動物の中には、サイやチーター、ヒョウ、シマウマなどのほか、生後1年半のゾウも含まれる。
これに対し、英自然保護団体ボーンフリーはウェブサイト上に「計画に自然保護上のメリットは全くない。対象となる動物は重大な脅威にさらされる恐れがある」との声明を発表した。特に、幼いゾウが長距離の移動を強いられることに強い懸念を示し、「ゾウは通常4歳まで乳離れしない。この時期に引き離すことで、栄養、免疫など身体的発達や、心理的、社会的発達に深刻な影響を与える可能性が高い」と述べた。
ジンバブエの自然保護団体を率いるジョニー・ロドリゲス氏によると、ワンゲ国立公園では大統領の命令を受け、捕獲チームが24時間態勢で動物を追っている。同氏は「北朝鮮の動物園は国際基準をはるかに下回っているのではないか」として、受け入れ態勢にも懸念を表明。ボーンフリーもこれに同意し、「動物飼育の基本にさえ到底達していないのでは」と指摘した。
一方、ジンバブエ紙の報道によると、同国の公園管理当局トップは、北朝鮮側で動物が適切なケアを受けられるよう、専門家を派遣すると述べている。
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これに対し、英自然保護団体ボーンフリーはウェブサイト上に「計画に自然保護上のメリットは全くない。対象となる動物は重大な脅威にさらされる恐れがある」との声明を発表した。特に、幼いゾウが長距離の移動を強いられることに強い懸念を示し、「ゾウは通常4歳まで乳離れしない。この時期に引き離すことで、栄養、免疫など身体的発達や、心理的、社会的発達に深刻な影響を与える可能性が高い」と述べた。
ジンバブエの自然保護団体を率いるジョニー・ロドリゲス氏によると、ワンゲ国立公園では大統領の命令を受け、捕獲チームが24時間態勢で動物を追っている。同氏は「北朝鮮の動物園は国際基準をはるかに下回っているのではないか」として、受け入れ態勢にも懸念を表明。ボーンフリーもこれに同意し、「動物飼育の基本にさえ到底達していないのでは」と指摘した。
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最終更新:5月20日11時3分
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