不況でスポーツ３社減収　３月期連結決算

　スポーツ用品大手３社の２０１０年３月期連結決算が２０日、出そろった。不況で国内販売が振るわず、為替の円高も収益を圧迫、アシックス、デサントの２社が減収減益となった。ミズノも減収だったが、保有株の評価損などで前期赤字だった純損益は１６億円の黒字となった。

　最大手のアシックスは、売上高が国内外ともに減少したが、欧米の販売は好調で現地通貨ベースでは前期実績を上回った。ミズノは日米でゴルフ用品の販売が落ち込んだほか、低価格志向の強まりで国内スポーツシューズの売れ筋価格帯が低下し減収となった。デサントはスキー人口の減少が響いた。

　１１年３月期は３社とも増収増益を予想。ミズノの水野明人社長は、サッカーのワールドカップ（Ｗ杯）南アフリカ大会の業績への影響について「日本人選手の成績次第で、いい方向に動いてくれるのではないか」と期待を示した。