淀川・女性遺棄 遺体に睡眠剤成分…養父母宅から数十錠押収
大阪府高槻市の淀川堤防斜面の草むらで、同府豊能町の宇野津由子さん(36)の遺体がポリ袋に入れられて見つかった事件で、遺体から、睡眠導入剤や抗不安剤などに含まれる成分が検出されたことがわかった。大阪府警捜査1課は、宇野さんが同居している養父母宅から、同じ成分を含む睡眠導入剤数十錠を押収。宇野さんが同様の薬を常用していたことは確認されておらず、府警は養父(39)らに使用状況を聴くなど、事件との関連を調べている。
捜査関係者によると、宇野さんの死因は、首を絞められたことによる窒息死だったが、遺体からは、睡眠導入剤などに含まれる成分が検出されたという。宇野さんが睡眠剤などを使っていたかどうかははっきりしていない。宇野さんは首を絞められて殺害されたとみられているが、府警は、死亡前に服用させられた可能性もあるとみて捜査している。
宇野さんはインターネットの求人募集を通じて、「住み込みの仕事がある」と誘われ、今年2月頃から養父母と同居を始めるとともに養子縁組していた。総額数千万円の生命保険に加入していたことも判明、府警が、経緯などを調べている。
(2010年5月14日 読売新聞)