淀川・遺棄女性の不明経緯、養父母らの説明に食い違い

近所には「働きに出た」

　大阪府高槻市の淀川堤防斜面の草むらで４月２９日に同府豊能町の宇野津由子さん（３６）の遺体がポリ袋に入れられて見つかった事件で、宇野さんが家を出た理由について、同居する養父母らは、府警に「恋人ができた」と説明する一方、近所には「働きに出た」と話していたことがわかった。血縁関係のない宇野さんについて、養父母らは近隣住民に「（養父の）妹」などと話しており、府警は、こうした矛盾点についても詳しく調べる。

　捜査関係者によると、養父母らは５月１０日に宇野さんの行方不明を府警に相談した際、「（宇野さんが）『恋人ができた』と言って４月２０日に外出したまま戻らない」と説明したが、４月下旬頃に宇野さんの所在を尋ねた近所の住民には、「『働きに行く』と出て行った」と話したという。

　また、宇野さんはインターネットの求人募集を通じ、「住み込みの仕事がある」と誘われて養父母宅で同居を始めていたが、近隣住民によると、宇野さんは養父母宅からほとんど外出せず、テレビゲームをして過ごしていることが多かったという。

　宇野さんが自宅を出た経緯や、その後の足取りにも不明の点が多く、府警は、養父母らに事情を聞くなどして確認を急いでいる。