高槻の女性遺棄、実家前に不審な男…殺害の数日前
大阪府高槻市の淀川堤防斜面の草むらで4月29日、同府豊能町の宇野津由子さん(36)の遺体がポリ袋に入れられて見つかった事件で、宇野さんが殺害される数日前、大阪市西成区にある宇野さんの実家前で、室内の様子をうかがう不審な男が目撃されていたことがわかった。宇野さんはこの頃、養父母と同居する豊能町の自宅を出て一時的に実家に戻っていたといい、府警は宇野さんが何らかのトラブルに巻き込まれ、男が宇野さんを捜していた可能性もあるとみて、男の特定を進めるとともに、事件との関連を調べている。
近所の住民によると、男が目撃されたのは4月20日頃。夕方、宇野さんの実家をのぞき込んだり、家の前にとめた自転車を調べたりしており、挙動不審な様子を怪しんで、住民が声を掛けると、男は何も言わずに慌てて立ち去った。男は30〜40歳ぐらいのがっしりした体格で、ジャケット姿に、リュックサックを背負っていたという。
府警によると、養父母は宇野さんについて「4月20日に外出し、同27〜28日から連絡がとれなくなった」と説明。司法解剖の結果、宇野さんは同28日頃に殺害されたとみられている。
しかし、外出の経緯や、死亡までの足取りははっきりしておらず、府警は養父母らから引き続き事情を聞くなどして調べている。
(2010年5月17日 読売新聞)