y.yositake
2010-05-05 07:00:00

「リスク」について(前編)

テーマ:時事ネタ・世相ネタ
昨年の今頃は
「豚インフルエンザ」、つまり
今でいうところの「新型インフルエンザ」騒動が勃発していましたね。

僕はちょうどその時海外に滞在しており、
その後帰国した際に
成田空港がものものしい雰囲気に包まれていたことを
鮮明に覚えています。


発生後6ヶ月くらいは
「どこで発生した」とか「何人発症した」などの情報に加え
タミフルが足りないという騒動も持ち上がり、
マスコミを中心に連日大騒ぎ。

その後、強毒性ではないとわかった後も
そのことが周知されるまでにはまた時間がかかり・・・。
騒動が鎮静化するまでには
かなりの時間がかかりましたね。


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そんな騒動から1年後に
昨年を振り返りながら思うこと。

1つは、「インフルエンザに対するリスクの再認識」

インフルエンザは、常に強毒性に変質する可能性があるとのこと。
つまり、現代社会における強毒性インフルエンザ発生のリスクは
決してなくなった訳ではない、と認識しておくべきだと思います。


2つ目は、「昨年の騒動をどう活かすか」

「タミフルが足りない」との騒ぎから一転
結果として大量の余剰を出してしまったという
具体的な損失も生じましたが、
大事なのはそれら発生した様々な問題の犯人探しをすることより
「今回の問題・騒ぎがなぜ起こったのか」
「強毒性だった場合、今回の対処の結果はどうなっていたか」
「機能すべき牽制機能がどう働かなかったのか」などの
そこに至った背景や理由、
メカニズムを解きほぐすことだと思うのです。

つまり、『検証』がとても大切だと思うのであります。


マスコミにも、あまり騒ぎ立てすぎないで欲しいですね。
悠長に構えすぎてもいけないですけど、
事実をことさらに大きく取り上げ
皆の不安を煽るようなことは避けるべき。


家族や会社や自治体でも
「ミスリードをしない・させない」ことが大事ですが、同時に
「ミスリードされない」というコンセンサスを
今一度取っておくといいように思うのですが・・・・f^_^;

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「新型インフル騒動1年後に思うこと」、
実はもう1点あるのですが
それはまた次回に。
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