株と材料 株価と株価を変動させる材料(要因)との関係は?
ノミでもわかる株入門
株価と材料
 
株価の予測は難しいですが、株価を変動させる材料(要因)をつかんでおけば、株式投資に有利に生かしていくことが可能です。情報が出た時に株価の予測ができるよう覚えておくと、好材料・悪材料の区別がつきますし、すぐに株価に影響を与えるものかそうではないか、また、株価に反映されていない要因か織り込み済みかの判断にも役立ちます。すべてを一度に覚える必要はありませんが、覚えておいて損はないですよ。
株価に影響を与える要因になりうる情報の事を言います。
 どのような材料で株価はどのように動くと言われているのでしょうか?
まずは、一覧で確認していきましょう。
↑:株価上昇
↓:株価下落

分類 ケース 反応
為替
詳細
円高 内需関連↑
輸出関連↓
円安 内需関連↓
輸出関連↑
金利 上がる
下がる
商品
詳細
材料商品上昇 ↑↓(商品に上乗せ転化で収入UP・出来なければ圧迫材料)
原油高 ↑↓(石油関連株UP・オイルマネー期待UP・燃料高で製造原価圧迫)
NY株式市場
(株価)
上がる
下がる
貿易 輸出増加 輸出関連↑
輸出減少 輸出関連↓
消費関連指数 上がる
下がる
物価 上がる
下がる
雇用 増える
減る
設備投資 増える
減る
株式新聞 注目銘柄 ↑(テクニカルなど良い銘柄として紹介)
フィスコ市況 目標株価 ↑(現在より上の株価)
証券会社 投資判断 ↑(強気などのコメント)
企業 過大増資 ↓(利益希薄)
増資
増配
減益
増益
損失
日経平均 上昇 ↑(証券・銀行株に人気)
信用残高
詳細
買残
売残

一般的な見方としては以上のような見方となります。
上がる場合もありますが、そうでない場合もあります。景気判断指数・機械受注指数など、予測の範囲以内であればおりこみ済みと判断されますし、一般に言われているような材料の他の要因があれば上がる以上に下落する力に引かれて下がる場合もあります。材料は材料です。株価の判断の材料の1つとして使うのが良いでしょう。
材料によっても、一般には株価上昇の材料と言われているものでも条件が違えば、下落原因にもなり得ることもあります。上の表を見ながら、こういう材料なら株価の傾向はこうだというものを、何となくでいいので覚えておいて下さい。これから株取引をはじめる方は、取引終了後の各証券会社の情報やニュースなどを参考に、株価が上下した理由・原因をチェックするようにして下さい。
株価が上下するのには必ず理由があります。理由がない株価の上下は、仕手株ぐらいだと思います。理由を探りながら株取引をすれば、株取引は決して怖いものではないということがわかると思います。
 おまけ
 表の見方のヒント
上の表は、材料での株価の一般的見方です。実際には業種や状況などで随分と見方が変わったりします。でも、材料をだいたい把握しておけば、材料が出た時に反応できます。材料の通りの動きをする株ももちろんありますから、銘柄探しの時には随分と役に立つと思います。調べてみると面白いので、興味のある方は是非調べてみてくださいね。
詳しい材料による株価影響については別々にページを独立させて作成します。作成が終了したものから、材料の所に<詳細>マークがつきます。
 株価要因いろいろ
先日りそなによる新規上場株(ジェイコム株)の大量誤発注がありました。私が気が付いたのは前場終了後でしたが、約定欄を見ると寄り付き後からのものすごい数の約定株数が表示されていました。初値ついたかなというような感じだったんですが、なんだかおかしい・・・価格もなんでというような格安での約定の中に、とても個人ではないような資金の約定株数・・・ジェイコムの情報を調べると、発行株数の何十倍もの約定数です。これは完全におかしいですよね。それで、いろいろ調べるうちに誤発注だと予測しました。
びっくりしているのと同時に「どこの証券会社だ」と言うことになり、主幹事や副幹事、幹事証券会社を調べまくっていると、「証券会社が損失埋めるのに株を売って資金を作るんじゃ」などと言う人も現れて、なんだか嫌な予感。当日は証券株・銀行株は持ってませんでしたが、保有中の銘柄の株主に証券会社も持っている銀行の名が。どこの会社だともわからないから、結局いろんな銘柄が売られてしまったみたいで日経平均はかなりの下落で終了でした。
全く不測の原因で下落する場合もあるなと、つくづく思ってしまいました。
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