東京地検は20日、写真家の篠山紀信氏(69)=東京都港区=を礼拝所不敬と公然わいせつの罪で略式起訴した。
起訴状によると、篠山氏は2008年10月15日午後8時20分ごろから約1時間、東京都港区の都立青山霊園内の墓地で、モデルの女優が全裸で下半身を露出し、両足を広げた墓石の上に立つヌード写真を撮影。墓所に対して公然と不敬な行為をするとともに、不特定多数の人の目に触れる状態で公然とわいせつな行為をした、とされる。
篠山氏は警視庁の捜査段階で、「悪いことだと知りつつ撮影した。撮影中に人に見られないように見張りをおいたが、配慮が足りなかった」と供述していたという。