記事入力 : 2010/05/20 11:07:19
実尾島部隊員の遺族らに2億5300万ウォン賠償命令
ソウル中央地裁判決
いわゆる「実尾島部隊」(韓国空軍2325戦隊209派遣隊)の隊員だったKさんの遺族ら21人が、国を相手取って起こしていた損害賠償請求訴訟で、ソウル中央地裁民事14部(金仁謙〈キム・インギョム〉裁判長)は19日、「国は遺族に対し、2億5300万ウォン(約1980万円)を賠償するように」との判決を言い渡した。
同地裁は判決理由について、「Kさんらは当時、危険な訓練を行うということを聞かされず、『職業軍人として採用し、就職を保障する』という言葉に騙されて、実尾島部隊への入隊を志願したこと、また訓練に際して人権を侵害されたことが認められる」と述べた。
また、同地裁は「国が34年間にわたり、実尾島部隊の実像について明らかにせず、また隊員たちが死亡したという事実を遺族に知らせなかったため、遺族は賠償を求めることができなかった。『消滅時効の期間を過ぎている』という国の主張は認められない」と指摘した。
実尾島部隊は、1968年1月21日、北朝鮮の特殊部隊(朝鮮人民軍第124部隊)に所属する31人が韓国の大統領府の襲撃を企て、ソウル都心の洗剣亭まで侵入し、多くの市民や軍人・警察官らが犠牲になった事件を受け、報復を目的として創設された。その後、71年8月に実尾島を脱出し、ソウルへ向かう途中、陸軍と銃撃戦を繰り広げ、大部分の隊員が死亡、生き残った4人も翌年に死刑が執行された。
鄭漢国(チョン・ハングク)記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
<記事、写真、画像の無断転載を禁じます。 Copyright (c) 2010 The Chosun Ilbo & Chosunonline.com>
- ろうそくデモ2年:デマ流布グループ代表者が討論会(下) 2010/05/20 14:56:36
- ろうそくデモ2年:デマ流布グループ代表者が討論会(上)
2010/05/20 14:56:30
- ろうそくデモ2年:騒動の主役たちが本紙批判(下) 2010/05/20 14:54:27
- ろうそくデモ2年:騒動の主役たちが本紙批判(上)
2010/05/20 14:54:16
- 警察の警告におとなしく従った暴力団
2010/05/20 13:50:13
- 天ぷら粉にネズミ混入、メーカーに改善命令(下) 2010/05/20 11:35:19
- 天ぷら粉にネズミ混入、メーカーに改善命令(上)
2010/05/20 11:35:15
- 仁川-北朝鮮・南浦間の貨物船往来が増加 2010/05/20 11:23:51
- 中国で医療観光PR /済州 2010/05/20 11:15:57
- 実尾島部隊員の遺族らに2億5300万ウォン賠償命令 2010/05/20 11:07:19