慈恵医大病院の医師が、交際相手の看護師に子宮収縮剤を投与し、無断で流産させたとして逮捕された事件で、医師が薬を不正に入手した疑いが強いことが、病院関係者などへの取材でわかりました。
不同意堕胎の疑いで逮捕された慈恵医大病院の医師、小林達之助容疑者(36)は、20日朝、検察庁に身柄を送られました。
小林容疑者は去年1月、交際していた妊娠中の看護師に、子宮収縮剤を投与するなどして、無断で流産させた疑いが持たれています。
小林容疑者は容疑を否認していますが、その後の取材で、慈恵医大では、すべての薬剤は職員が24時間常駐する「薬剤部」で、医師が薬の使用目的などを伝票に記入して注文する仕組みになっていることがわかりました。
不適切な場合は医師に確認を求めるなど、目的外の薬剤の持ち出しは不可能だということです。警視庁は、小林容疑者が不正に子宮収縮剤を入手した疑いが強いとみて、小林容疑者を追及しています。(20日11:25)