原告団ら「国は控訴しないで」 アスベスト被害、庁舎前で訴えアスベスト(石綿)による健康被害について、国の責任を認めた大阪地裁判決を受け、原告らが20日、厚生労働省と環境省が入る庁舎前で国に控訴しないよう訴えた。 原告団によると、参加者は約千人。「被害者を漏れなく救済して」などと書かれたのぼりやプラカードを掲げながら「国は責任を認めろ」と声を張り上げた。 原告の蓑田努さん(67)は1960年から大阪府岸和田市の石綿紡績工場で4年間働き、2005年に石綿による肺がんと診断された。今もせきが止まらない。「仲間は次々に亡くなっている。国は真摯に謝罪し、裁判を取り下げて」と声を振り絞った。 【共同通信】
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