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北の魚雷攻撃と断定=哨戒艦事件で調査団−李大統領、断固たる措置・韓国

北の魚雷攻撃と断定=哨戒艦事件で調査団−李大統領、断固たる措置・韓国

 【ソウル時事】韓国海軍哨戒艦「天安」沈没事件の原因究明に当たっていた軍民合同調査団は20日午前、「北朝鮮の魚雷による爆発で沈没した」とする調査結果を発表し、事件が北朝鮮の魚雷攻撃によるものだと断定した。韓国社会に大きな衝撃を与えた同事件への北朝鮮の関与が明確となることで、朝鮮半島情勢は一気に緊迫しそうだ。
 李明博大統領は同日、オーストラリアのラッド首相との電話会談で「北朝鮮の軍事挑発が明らかになった。北朝鮮に対し断固たる措置を取る」と語った。
 これに対し北朝鮮国防委員会は同日の声明で、調査結果は「捏造(ねつぞう)だ」と事件への関与を否定、「制裁措置が取られれば、全面戦争を含む強硬措置を取る」と警告した。
 李大統領は週明けに「対国民談話」を発表し、今後の対応方針を表明する。韓国政府は事件を国連安全保障理事会に提起し、制裁決議を目指す。関係国間の激しい駆け引きが予想され、6カ国協議再開の可能性はさらに遠のく見通しだ。(2010/05/20-11:11)


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