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PJ: 大森 勇三

口蹄疫被害は人災、赤松農相は開き直り、福島臨時代理はほおかむり
2010年05月19日 10:05 JST


九州農政局宮崎農政事務所をあとにする赤松農水大臣を乗せた車。(PJニュース資料写真。宮崎市 5月10日 撮影:大谷憲史 

【PJニュース 2010年5月19日】「対応のしようがない。私に反省するところ、おわびするところはない」。赤松広隆農相が18日の閣議後記者会見で、後手後手に回る政府の口蹄疫対策についてこうかたった。感染の拡大については「結果的に10年前に比べて大きな数が出てしまったのは残念」と発言した。

国の口蹄疫対策で最も責任の重い人物の発言とは到底思えない。宮崎での口蹄疫の発生は5月始めに分かっていた。その時点で対策を打っていれば、こんなに大きく被害が拡がらなかったかも知れない。赤松大臣は5月始めの連休にキューバなどに外遊に出ていた。その内容の報道はなく、国民にはなんの外遊だかよくわからない。

赤松大臣は「対応のしようがない」というが、連休の時点で外遊を中止し、即座に危機管理はできたはずだ。自身では不可能ならば、福島瑞穂・臨時代理に連絡を取り、対応を指示できたはずだ(「口蹄疫」農水大臣臨時代理は宮崎出身の福島瑞穂大臣であった!)。

しかも、赤松農相は帰国後の5月10日になってようやく宮崎県入りをした。しかし、被害の最も深刻な川南町に足を運ぶことはなかった。この間、宮崎出身で赤松農相の臨時代理、福島大臣はほおかむりを続けた。両人に「臭いものにはふた」という意識でも働いたのか、この時点でも実効性のある対策は打たなかった。

伝染病は早期対策で被害を押さえることは可能だ。これをしなかったのなら人災と言われても致し方ない。民主党政権の支持率は下がるばかりである。この理由はやはり、「なにもできない、なにもしない政府」への不信感であろう。【了】

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