鳩山由紀夫首相は19日朝、家畜伝染病の口蹄疫(こうていえき)への対応が後手に回ったとの批判がある赤松広隆農林水産相の責任問題について、「どこに責任があるかという話以前の問題として、まず感染拡大を食い止めて、国民、特に九州の農家に安心を取り戻すことに万全を期す」と述べ、明確な言及を避けた。首相公邸前で記者団の質問に答えた。
宮崎県で感染が急速に拡大した大型連休中に赤松氏が中南米に外遊していたことが、対応の遅れにつながったのではないかという批判が地元や野党から出ている。前農水相の石破茂・自民党政調会長は19日の記者会見で、赤松氏が「反省すべきことはない」などと語っていることについて「政府の人間の言うことではない。実際に結果が起こっている。非常に見苦しい」と批判した。