新小児科医のつぶやき

2010-05-13 口蹄疫問題・番外編

口蹄疫問題の本筋はとにかく感染を封じ込め終息させる事につきます。残念ながら本筋に対しては知識も能力も不足しています。そこで本筋ではなく、本質的にどうでも良い事を息抜きの小話程度の番外編として御提供します。

5/10の赤松大臣と知事の会見には地元選出の国会議員も同席したようです。同席したのは自民党の古川禎久衆院議員(宮崎3区)と同党の松下新平参院議員(宮崎選挙区)のようです。どうもですが民主党国会議員は同席されなかったようです。知事との会見の終盤部に事件は起こります。5/11付朝日新聞より、

 会談の終盤、古川氏が発言を求めた。

 「(自民党は)これまで政府に再三対策を申し入れていた。1例目発生から3週間にあたる」

 これに対し、赤松農水相は「自民党の同席は構わないが、『おれの意見も聴いてくれ』とやり出すと、与党も野党も(発言し合うこと)となる」と遮った。

 すると、古川氏は、声を荒らげ、「じゃあ、何しに来たんですか!」と発言。

 見かねた知事は「冷静に」「冷静に」――。

 この流れの中で赤松農水相は「参院選前だからみんな色々言いたいことはあるんだろうけど、それぞれの(国会の)委員会で」と発言した。

 会談は知事の「もう時間がない」との仕切りで終了したが、席から立ち上がったところで、今度は松下氏が声を荒らげ「僕は(夏の参院選の)対象者。(赤松農水相は)『選挙目当て』と言ったが失礼なことを言わないで欲しい」と訂正を求めた。が、赤松農水相は「訂正はしない」と応じなかった。

自民党議員が同席したのは目的として選挙が目当ての側面があるのは否定できません。そもそも政治は何を行なっても見ようによっては選挙目当てに見られてしまう側面はあります。ただなんですが、今回の場合は地元選出国会議員として地元の危機に貢献したいの思いも当然あるはずです。選挙目当てと口蹄疫対策は分離できるものではなく、表裏一体の関係を為しているとしても良いでしょう。

ここは問題の深刻さからして、選挙目当てに口蹄疫問題に口出ししていると言うよりも、地元議員として口蹄疫問題に真剣に取り組む事が自然に選挙対策につながっているとしても良いかと思います。逆になんにもしなかったら選挙のときに確実に響くのももちろんあります。

この辺は微妙な感覚があると思います。少なくともここまで深刻化している口蹄疫対策で、与野党の党利党略による対立を表面化させるのは好ましいものとは言えません。赤松大臣は国会議員でもあり、民主党内閣の大臣ではありますが、一方で行政府である農林水産省の最高責任者でもあるのです。知事との会談の赤松大臣の顔は行政府としての農林水産大臣であると私は思います。

そうであれば、もう少し丸めようがあるように思います。それなりに自民党議員にも発言させて、具体的な対策の検討は国会で行なうぐらいの対応があってもよさそうな気がします。それがまるで政治屋のような発言が行なわれています。

    参院選前だからみんな色々言いたいことはあるんだろうけど

知事との会見の場の発言にしては相応しくないように思います。せめて知事との会見後の記者会見なりで行なうべき発言じゃないかと感じます。それでも発言内容には問題は残りそうな気がします。さらに

    松下氏が声を荒らげ「僕は(夏の参院選の)対象者。(赤松農水相は)『選挙目当て』と言ったが失礼なことを言わないで欲しい」と訂正を求めた。が、赤松農水相は「訂正はしない」と応じなかった。

赤松大臣がどれほど自覚されているかわかりませんが、この発言は赤松大臣が口蹄疫問題を「選挙目当て」にしていると発言しているのと同じ事を意味します。ソースがマスコミなので本当はどうであったかのリテラリシーは必要でしょうが、「」付きの引用ですから、前後の文脈はともかくそういう発言をされたのだけは確認できます。

さて朝日記事にある赤松大臣のご発言である、

    それぞれの(国会の)委員会で

これも天漢日乗様が文字起こしされている衆議院農林水産委員会にも御発言が出ています。まずは江藤委員の質問の終盤部です。

 そして、4月28日には、県の畜産試験場で、発生していた豚への感染が、一番恐れていた豚への感染、一般養豚農家への感染が確認され、帰国されました8日にはですね、30日の12例目でありましたけれども、帰ってきたときには、56例目という爆発的な蔓延になってしまいました。その時にトップがいなかったんですよ。この日本に。これは非常にみなさん心細い思いをされました。

 その状況は、外遊されてましてもですね、当然、農林水産省のキャリアを通じて、逐次報告がなされていたでしょう。大臣は、それをお聞きになってですね、これはまずいと、予定をキャンセルしてでも、途中で帰国しようと、そういう気持になったことはありませんか。おたずねします。

その他の部分はリンク先を御確認下さい。これに対する赤松大臣の答弁ですが、これは全文引用します。

 え〜、4月の30日から、議会のご承認をいただきまして、自民党・公明党その他の野党のみなさん方の全体のご了解の元に、予定通り行かしていただいた、ということでございます。

 ただ、私は、口蹄疫の対策について、え〜、軽々しく考えていたわけでもありませんし、まあ、それについては4月の発生以来、え〜、その、夜中に、発生が確認されたんですけれども、その朝、ただちに対策本部を立ち上げて、そしてやるべき措置をし、知事とも、その2日後でしたかね、え〜、議会の議長さん、関係のみなさんと、一緒にお見えになって、え〜、知事ともいろいろ相談もし、いろんな対策も考慮し、え〜、正式には4月の23日の日に、第一の対策を発表し、そしてあわせて、え〜、30日に、ん〜、この第二次の、また、追加対策を行わさせていただいた、ということでございまして、また、こういう時代ですから、え〜、リアルタイムで、え〜、仮にメキシコに行っておりましても、連絡は取れますので、随時連絡を取りながら、まあ、先ほども少し申し上げましたけれども、一定の範囲の中で、え〜、何とか封じ込めることが、いま、できていると。しかし、その中で、数は残念ながら、特に6日7日からは、ま、増えだしたと、いう事実はございます。

 しかし、こういう場合にはこういう形で行こう、と、え〜、あるいは山田副大臣には、現地でその前に、私は、まあ、いるときですけれども、行って貰おう、あるいは、あ〜、対策本部がこうなったときにはこういう形でやってほしい、え〜、あるいは、え〜、昨日出た、これは黒だった、これは白だったということは随時連絡取りながらやっておりまして、まあ、そのことについて、え〜、私が一人いなかったからと言って、え〜、いささかも支障があった、そういう風には理解をしておりません。

答弁は何故外遊を行い、また途中帰国しなかったかの理由の説明に費やされています。委員会で当然出てくると予想される質問ですから、答弁は事前に準備されていたはずですが、とりあえず4/30から外遊したのは、

    4月の30日から、議会のご承認をいただきまして、自民党・公明党その他の野党のみなさん方の全体のご了解の元

国会の慣例を存じ上げませんが、首相なり国務大臣が外遊を希望した時に「否決」と言う選択枝は常用されるものなのでしょうか。根拠はありませんが、慣例的に形式的同意を得るだけのように考えています。未だかつて外遊で与野党が対立し、紛糾したなんて話は聞いたことがありません。まあ、赤松大臣が国会での同意を根拠に持ち出すのなら、これからは徹底審議を行なってから外遊の許可を行なうべきでしょう。

それよりも野党も賛成したから問題ないと強弁為されるなら、とりあえず野党としては反対の投票を行なっておいた方が良いかもしれません。後に尾を引きそうな弁明に聞こえます。

それと江藤委員の質問と合わせると面白い構図が浮かび上がります。


日付 事柄
4月20日 口蹄疫発生公式確認
4月21日 緊急対策会議
4月23日 第一次対策発表
4月28日 豚への感染確認
4月30日 ・第二次対策発表
・12例目確認
・赤松大臣外遊に出発
5月8日 ・56例目確認
・赤松大臣帰国

4/28の豚へ感染(豚は牛より1000倍の感染力があるとされます)はなかなか重要な情報と思うのですが、それでも4/30に外遊に出られております。外遊中に帰国の判断をなされなかった理由として、

    数は残念ながら、特に6日7日からは、ま、増えだしたと、いう事実はございます

なるほどですが農林水産省「口蹄疫に関する情報」から赤松大臣外遊中の発生報告をまとめて見ます。


日付 事柄
4月30日 12例目確認
5月1日 宮崎県における口蹄疫の疑い事例の13例目について
5月2日 宮崎県における口蹄疫の疑い事例の14例目、15例目について
5月3日 宮崎県における口蹄疫の疑い事例の16例目について
5月4日 宮崎県における口蹄疫の疑い事例の18例目及び19例目について
5月5日 宮崎県における口蹄疫の疑い事例の20例目〜23例目について
5月6日 宮崎県における口蹄疫の疑い事例の24例目〜35例目について
5月7日 宮崎県における口蹄疫の疑い事例の36例目〜43例目について
5月8日 宮崎県における口蹄疫の疑い事例の44例目〜49例目について


4/20からの分も含めてグラフにしてみます。

赤松大臣の答弁の通り、確かに5/6から増加ペースは上っています。ではそれ以前はどうだったかと言うと、4/30の外遊出発時に12例であったのが、5日後の5/5には23例に増えています。赤松答弁を素直に解釈すると12例から23例に増えたのは大した事ではなく、23例から35例に増えた時点でどうやら「おかしい」と初めて気がつれたようです。さらに5/7に35例に増えて「気になり始めた」事になります。

この赤松大臣が「おかしい」と感じた時期と外遊日程を比較すると


日付 事柄 発見例数
4月30日 ・外遊出発、メキシコシティ着 12例
5月1日 ・メキシコ政府関係閣僚との会談
・遺伝子組換検査センター視察
13例
5月2日 ・メキシコシティ発、ハバナ着 15例
5月3日 キューバ政府関係閣僚等との会談 17例
5月4日 ・キューバ政府関係閣僚等との会談
・ハバナ発、ボゴタ着
19例
5月5日 ・コロンビア政府関係閣僚との会談 23例
5月6日 ・ボゴタ発 35例
5月7日 43例
5月8日 ・成田着 49例
5月9日 ・民主党議員後援会出席 56例
5月10日 ・宮崎入り 67例

なるほど、5/6になって口蹄疫感染の急増に憂慮され急遽帰国を決意されても、外遊日程上短縮できない事が弁明として成立します。ところでなんですが10年前の口蹄疫流行時の感染の広がりはぐらいはどうであったかですが、wikipediaからですが、

2000年3月25日から4月9日に宮崎県で3戸、5月11日に北海道で1戸の感染が確認、6月9日には終息。日本では約92年ぶりの発生となった。

何例出たかの詳しいソースを探してみると、動衛研研究報告第108号,39-54(平成14年3月)に、

全部で4例である事が判ります。増加ペースは1例目が発見されて8日目に2例目、14日目に3例目であることもわかります。今回の発見ペースと比較してみると、


経過日数 前回(2000年) 今回(2010年)
0 1 1
8 2 10
14 3 19


4/30に外遊に出発された日の発見数は12例で2000年の時の6倍の増加ペースになっているのが確認できます。また大臣が答弁で急増を感じた「特に6日7日からは、ま、増えだしたと」の前日である5/5には23例になっており、これは2000年の8倍のペースです。大臣が増加数を懸念し始めたのは5/6の35例ですが、これは2000年の12倍のペースになります。

そこまで増えるまでの赤松大臣の感覚は御自身が答弁にて表現されていますが、

    一定の範囲の中で、え〜、何とか封じ込めることが、いま、できていると

もっとも御自身の能力は非常に謙虚に御評価されていまして、

    私が一人いなかったからと言って、え〜、いささかも支障があった、そういう風には理解をしておりません。

なるほど、なるほど、赤松大臣が外遊せずに日本で陣頭指揮を取られても結果は同じであったと明言されています。つまり今回の口蹄疫問題はいかなる対応を行なったとしても赤松大臣では防げなかったと答弁されています。ちょっと感動的なセリフです。もっとも赤松大臣以外なら防げたかどうかまで言及されていませんから、あくまでも赤松大臣では防ぐ術は無かったと解釈するのが妥当かもしれません。

在任中、とくに口蹄疫問題の真っ最中の大臣更迭はかえって混乱を招くので好ましくないと考えられますが、大臣が陣頭指揮を取ろうが取らまいが、今回の口蹄疫感染の結果には「なんら変わりは無い」とまで断言為されるのなら、更迭による混乱のリスクより更迭によるメリットの方が高そうに思えてしまうのが「とっても」不思議です。

元法学部生元法学部生 2010/05/13 09:06 危機に際しては「無能な怠け者」のほうが「無能な働き者」よりは無害だと思いますけどね。

友達の友達がアルカイダな自称坂本龍馬の遠い親戚とか、今太閤の末裔とかが担当大臣だったらもっと致命的に有害なことになった可能性ってのも…。

海外逃亡医海外逃亡医 2010/05/13 10:08 『番外編』とされておりますが、混沌とした世界の中で、日本の政治全体が全く機能していないことを如実に示している、ほんのごく一例だと思っております。

少しずつ発生源が南下しているようです。日本の畜産業の危機との認識が、農林水産委員会の答弁からは全く感じられません。

YosyanYosyan 2010/05/13 10:10 元法学部生様

 >危機に際しては「無能な怠け者」のほうが「無能な働き者」よりは無害だと思いますけどね。

なるほど!!これはあくまでもアングラ情報ですが、「外遊中は勝手な事をするな」の指示が無ければより有効だった事になります。もしアングラ情報が本当なら惜しい事をしましたねぇ。

KK 2010/05/13 10:11 2010宮崎口蹄疫】尾崎さんから全国の皆さんへ【2010.5.12公開】
http://miyazakiust.com/kouteieki.html

卵の名無し卵の名無し 2010/05/13 10:43 私も大臣と同じ程度に専門家じゃないので感染拡大防止の具体策については過去に報道された各国の対応ぶりを聞きかじった程度の大雑把な知識しかありませんが、イギリスなどでは1頭でも発症すれば直ちに公表して鳥インフルエンザ封じ込めとおなじレベルでの物理的隔離封じ込めにより感染拡大防止をはかっていたように思います。発病牛が出たことによる風評被害などは問題外で、感染拡大による実質被害のほうがはるかに甚大だからでしょう。そしてこの隔離消毒措置は政治家ではなく行政組織によって自動的に判断されて速やかに実施されています。

これに比べて今回の我が国の対応は最初の発生報道を聞いた時から「あれ?口蹄疫ってあんなに生ぬるい隔離でよかったの?鳥インフルエンザと養鶏業者に対する措置と比べてえらくユル過ぎるんじゃね?」と怪訝に思いました。そしたら案の定諸外国と違って初期対応に失敗してoutbreakしたとの続報です。

なにが我が国の初期封じ込めを失敗させたのか、成功している諸外国と防疫体制を比較すれば牛疫の専門家でなくともこの点に関しては決して大臣の責任ではないことは容易にわかると思いますが。

大臣は国民との対話において政治的対応を誤りましたがそのことで内閣のリーダーシップに大いに疑問符がつくことになりました。これは個人の資質によるものであるけど政治家ですからその政治的失敗については選挙で判断されることになるでしょう。

SeisanSeisan 2010/05/13 10:48 「平和とは無能な人間がその無能さを責められない状態のことを言う」

日本ってやっぱり平和なんでしょうね。

rokutanrokutan 2010/05/13 11:10 >Yosyan さま
 グラフ化ありがとうございます。流行の拡大は一目瞭然ですね。
 H.14年の資料提供もありがとうございます。
 今回の流行がいかに大変な事態であるのか、得心いたしました。

 マスコミ情報を鵜呑みにしてはいけませんが、大臣の発言はまるで人ごとのようですね。
 まるで「東京でなくて良かった」と言わんばかり。
 
 前回の選挙で投票者が求めたのは、国民・市民の生活を守る政治家だったはず。
 今度のことで、政治屋が馬脚を現してしまいましたね。

   2010/05/13 13:05 率直に言って、自分が無能と認識しているなら、辞任していただきたい。
もっと有能な方に税金を使っていただくべきだ。

コンタンコンタン 2010/05/13 13:33 こちらで、口蹄疫のデータを集計しています。
http://konstantin.cocolog-nifty.com/blog/2010/05/2010-55cc.html
よろしければご参考にしてください。

nyamajunyamaju 2010/05/13 13:58 パンデミックの場合に関しては
無能な働き者も無能な怠け者も同じでしょう。

タカ派の麻酔科医タカ派の麻酔科医 2010/05/13 15:22 連立与党の党首が、外遊中には代理を務めていたはずですが、その方には責任を問う声がないのはなんでなんでしょうか?

あらあら 2010/05/13 17:05 連立与党の党首様って

 宮 崎 出 身

でしたよね。

元法学部生元法学部生 2010/05/13 17:18 >日本ってやっぱり平和なんでしょうね。

「無能な働き者」「無能な怠け者」の出典はもちろん、日本で「ハンス・フォン・ゼークトの組織論」として流布している話ですが、まぁ戦争を想定した内容ですから…。ご存じない方のために附記すると、「無能な怠け者」には使い道がありますが、「無能な働き者」は銃殺すべきと言われています。

実際、総裁推薦人筆頭として入閣した死神裁判インコが、内閣にどれだけダメージを与えたかを思い起こせば「無能な働き者」に仕事を任せることの危険性はわかりやすいと思います。

「無能な怠け者」は普通、部下または上司の振り付け通りに踊るので、それほど害にならないことが多いんですけどね。今回、部下も無能だったのは誤算かもしれません。

ゴンベエゴンベエ 2010/05/13 17:20 周りが動こうとしてるのをまったく止めなかったなら「無能な怠け者」でいいでしょうが、「政治主導」といって動きを止めさせてる時点でそれもOUTだと思いますわ。

素人の浅知恵素人の浅知恵 2010/05/13 17:29 国会サイドが、あくまでも大臣の出席・答弁を求めた(副大臣・大臣政務官による代理は認めなかった)結果として大臣が国際会議を欠席した事例なら、それなりの数があった筈かと。大臣の会期中の国際会議出席について、表だって紛糾した(或いは、それが報道された)事案がどれほどかは存じませんけれど。

以下は根拠レスですが、国会に対しても、事前に調整されるのが慣例(常例)なのではないかと、想像したり。他の国務大臣が、担当大臣代理の発令を正式に受ける場合についても、代理の発令(本来の担当大臣の不在)について、閣内のほかに国会に対しても事前に調整されるのが慣例(常例)なのではないかと。

YosyanYosyan 2010/05/13 17:59 素人の浅知恵様

根拠のわからない話で議論を重ねるのもなんですが、大臣の出席を求めて外遊が出来なかった例をあげられています。そういうケースの時なんですが、前提として外遊の承認がそもそもあったのでしょうか。つまり国会答弁に出席が必要だから外遊の提案が否決されたみたいな感じです。

外遊が国会のために中止になったケースは私でも聞いた事がありますが、あれも通常ギリギリの段階で「外遊を断念した」みたいなスタイルであったと思います。ギリギリで断念したと言う事は、外遊自体は国会承認されていたとも受け取れます。つうか、外遊に国会承認が必要であったなんてことを初めて知ったレベルなんですけどね。

そう言えば小泉元首相が電撃的に北朝鮮を訪問した事があります。あれもいつ頃に国会承認を受けていたのでしょうか。いや、あれは会期中じゃなかったかなぁ?。会期中で無ければ国会承認は不要なのかなぁ?。ゴメンなさい、これ以上は控えます。あんまり赤松大臣が「決定的な事」みたいな根拠で持ち出されているので、気になったぐらいのレベルのお話です。

luckdragon2009luckdragon2009 2010/05/13 18:54 > http://togetter.com/li/20461

ソース主義、よろしく。

素人の浅知恵素人の浅知恵 2010/05/13 19:19 > Yosyan 先生

この段落は、国会の会期中・会期外を問わない話です。
法的には、大臣が国外に居る間は、「内閣総理大臣臨時代理や○○大臣臨時代理」を(任命権を有している)内閣総理大臣が予め指定し、その旨の発令(辞令交付)を内閣総理大臣名で行い、官報に掲載するという手続が必要です。併せて大臣が帰国したときは、代理を務めた国務大臣に対して「大臣臨時代理という職を解く」という発令と官報への掲載が必要です。
が、それ以上でもそれ以下でも無かったかと思っています。

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それ以外に、国会会期中に総理大臣や国務大臣が公務で国外へ出張する事について、「国会の議決(承認)を要する」という法的な規定(条文)は明示的には無い筈です。つまり、事前の議決(承認とか否決とか)は必要ない筈です。
勿論、大臣が不在で代理を任命するという事ですから、与野党に”事実関係のお知らせ(水面下の連絡・調整)”はしているでしょうけど。

大臣の海外出張を拒絶するにしても、形式的には「党として、内閣に出席自粛を要請する・申し入れる」とか「内閣として国会情勢に鑑みて、自主的に出席を取りやめる」というレベルの筈で、「国会として出席自粛を、正式に議決する」という様な事例は無いと思っています。

実態としては、(法的に明文の規定でもって定められている訳では無い筈の)与野党の事前の了解が必須みたいになっているみたいな感じでは無いでしょうか。
時として、国会のために国際会議に大臣が出席できない事態(他国が大臣クラスを出席させるなかで、副大臣等を代理で出席させる等の事態)が生じている事について、それを問題視する声は、昔から外部の識者の間では密かにあったりしたようです。
大きく報道された事案は少ないと思いますけど。
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広い一般論として「絶対に担当大臣本人の出席・答弁が必要」というのは、与野党問わず絶対視する暗黙の雰囲気があり、時として野党側には国会戦術の一つという側面もあったような、なかったような。

農水大臣の今回の発言は、そうした暗黙の了解(慣習)を前提に、「事前に自粛を求めるような声は、与野党・総理・閣内からは届いていなかった。」という程度の主旨でないかと、何となく思案してみたりする次第です。勿論、一連の大臣の言動への、是非の価値判断は別としてです。

beachmolluscbeachmollusc 2010/05/13 19:48 初めまして、

一歩引いて問題の全体像を冷静に見て、それを記述する行為は「他人事の態度」と受け取られやすいので、お互い、慎重にしたいと思います。

今回のケースは、農水省の専門家が発生当初に事態を甘く見ていたことから起こった感染拡大の悲劇ではないでしょうか。

農水省HPの「現地での取材は厳につつしめ」の意味は報道管制ではなく自主規制を促していたと受け取っています。担当部署がマスコミに防疫の邪魔(感染拡大を助長)をされることを嫌っていたことは十分想像できます。当初は報道管制をしておきたいとも考えたが、自主規制を促す程度でよろしいと判断したのでしょう。

民主の地元出身国会議員と県議たちのブログなどを追跡していると、農水省から議員各位に「風評被害」防止のために報道を抑えるようにしていると連絡があったものと考えられるようなコメントの断片(皆さんそれを強調しています)が見えます。地元出身議員には農水省で大臣(林野庁長官)をやっていた人がいます。

農水省の専門家が、大臣の帰国予定時には口蹄疫は終息に向かっているだろうとアドバイスしていたに違いないと想像しています。宮大の専門家チームも同様な予想をしていたとHPに記載しています。10年前の口蹄疫防圧成功事例の経験があだになったのかも知れません。

リュートリュート 2010/05/13 21:46 毎回、「アンカー」青山繁晴の“ニュースDEズバリ”を字起こし
なさっている方のとこです。
5/12放送
「政府高官によると、『わが政府は統治能力を失っている』」
http://kukkuri.jpn.org/boyakikukkuri2/log/eid824.html

luckdragon2009luckdragon2009 2010/05/14 01:56 かなり現実を正確に把握されているかと思います。> beachmollusc 様

なお、これは未確認ですが、どうも現地の畜産現場の話によれば、実は10年前だって、別に成功って言ってるけど、現場はさんざんだったんだぞ、という話があるようです。

が、これは未確認なので、それなりに受け取ってもらえればよいかと。


また、今回、発生してしまった事は、各方面でうすうす察知されている方もおられると思いますが、ネットの情報拡散の不正確性を表す事態(認知バイアスも拡散してしまう)という事態が見事に発現しています。つまり、ネットも風評の発言に一部では力を貸してしまっています。

よって、口伝えによるものは、常に偏見のバイアスがかかってしまうこと。

これは、まさに風評であり、
社会学の教科書にも載っているかと思いますが、

実際にあった銀行の取り付け騒ぎが、数人の人間の情報拡散から始まったように、
本当にそういう風評というものが情報拡散で生じうる事、それを認識したうえで、情報は扱わなければならない事。

誰が言ったか、ではなく、それは、どういう事実で、誰が評価した内容なのか、
それを認識して、冷静に分析した上で行わなければならない事、

それを冷静に考えた上で行わなければならない、それを心に留めて行動していく必要があります。

luckdragon2009luckdragon2009 2010/05/14 02:07 一応、言うまでもない事かと思いますが、

「感情が充填された言説」には十分にご注意ください。
その言説が、「冷静に判断し、認知バイアスが十分に取り除く努力が行われているか*1」について、よくご確認ください。

*1 認知バイアスは「常に」発生しています。(対策)
(1) 発生を防止するためには、常に反対意見を想起して、多方向から評価する。
(2) 発言者はどういう評価の姿勢を持っているか、考察するのを忘れない。
(3) 感情が付記された言説は評価を下げる。
(4) 事実からも誤った言説は表現可能(DHMO)という認識を常に頭に置く。

luckdragon2009luckdragon2009 2010/05/14 02:11 なお、ボランティア等の問い合わせは、県に情報集約すべき、という話があります。

あんまり問い合わせても、業務に支障ありますので、ほどほどに、ですが、何かある場合には県に問い合わせをお願いします。

luckdragon2009luckdragon2009 2010/05/14 02:22 情報引用
> http://www.togetter.com/li/19383

> 中国産の稲ワラ解禁は3年くらい前。防疫は政権と関係なくやってます。今回の原因もワラと決まった訳じゃない。

> その点はまず中央団体職員等の関係者にボランティアしてもらってます。現場でのオペレーションは県庁一元化が望ましいかと。

> ウイルスの遺伝子分析なら、今、翻訳中で、もう少しでHPの載せるそうです。私の先日のツイートは英国パープライド研究所のサイトからの引用。

> 九州農政局は本日から関連情報をHP掲載。人的支援として延べ213人が消毒作業等に協力。http://www.maff.go.jp/kyusyu/shohianzen/nouchik/taioujoukyou.html

> 「ビルコンの備蓄が中韓や岩手に横流しされた」ようなデマが飛び交ってますので、こんなまとめをhttp://twurl.nl/v1y2im

> 生乳は制限地域内の酪農家から集乳できるし、発生農場の生乳は廃棄なので、何の問題もないということを説明すればいい

> 宮崎口蹄疫情報。残念ですが、新たに5件の陽性を確認。都農町肉牛繁殖農家1件、川南町 肉牛肥育農家1件、肉牛繁殖農家1件、養豚農家2件。いずれも臨床症状があり、動物衛生研究所のPCR検査で陽性を確認。計76例。 http://www.maff.go.jp/
hideoharada
2010-05-12 22:25:22

関連者だけど外部関連者だけど外部 2010/05/14 02:51 今回の口蹄疫に関する赤松大臣の問題点は
口蹄疫について他人事と取られる対応をした点にあります。

赤松大臣の外遊は(結果として問題になりますが)仕方ないと思います。
しかし、帰国後に民主党の講演会に出席したことは、
農水省大臣として口蹄疫を他人事だと思っている証拠になると思います。

なぜなら、赤松大臣は外遊中にも口蹄疫に関する詳細な連絡を受けていたにもかかわらず、
帰国後に宮崎に向かわずにたかが党内の講演会を優先しています。

宮崎県庁や国会でのその他の発言とあわせて考えても、
赤松大臣は口蹄疫の対応を十分行わなかったと言われても仕方ないと思います。

また、政治主導を言っている赤松大臣が不在のため
十分に官僚が動けなかった事実も存在します。

>>luckdragon2009さん
今回の件は明らかな嘘を書いている2chの情報と
全てを書かずに騙すような記事を書いているはてなの一部の記事など
バイアスは両方からかかっています。

また感染拡大があった事実から、
赤松大臣の対応間違いについては政治家として非難されてしかるべきで、
宮崎県知事の責任とするような一部のバイアスのかかった報道は問題だと思います。

luckdragon2009luckdragon2009 2010/05/14 03:07 一応補足を。
自己意見ですが、

私もこれはそう思ってます。
> また感染拡大があった事実から、
> 赤松大臣の対応間違いについては政治家として非難されてしかるべきで、
> 宮崎県知事の責任とするような一部のバイアスのかかった報道は問題だと思います。

luckdragon2009luckdragon2009 2010/05/14 03:12 さらに補足すると、

帰国前のは、まあ、いいとしても(良くないが)、
帰国後の行動はかなり??です。

ちょっと自分が、担当大臣なのを認識しているのかどうか、それをしっかり把握した上での行動をして欲しい、というのは「私の意見」です。

luckdragon2009luckdragon2009 2010/05/14 05:05 > http://togetter.com/li/19519

> 【宮崎の畜産農家の皆さんへ?】口蹄疫で大変なご苦労がおありかと思います。もちろん、当面は蔓延防止が第一ですが、県の関係者はじめ全国の皆さんが応援しています。国も経営対策などを用意しました。今後のことを前向きに考えるためにも、移動制限解除に備えて準備しませんか?

> 【宮崎県の畜産農家の皆さんへ?】発生農家はもちろん移動制限区域内の農家では牛、豚を出荷できない状態が続いてます(酪農家は個体販売はできませんが、生乳は発生農家以外は出荷できてます)。このため、当面の運転資金を低利で融資します。更に県や市町村が上乗せ利子補給することも。

> 【宮崎県の畜産農家の皆さんへ?】また、現在、借りている資金の償還条件の緩和、飼料代金の支払いサイトの延長、畜産環境整備機構のリース料支払いの延長についても団体等に要請してあります。個別に取引機関に問い合わせて下さい。関連対策の詳細は農水省HPを。

> 【宮崎県の畜産農家の皆さんへ?】発生農家の方々は一夜に全ての家畜を殺処分するのだから、その想いは大変なもの。殺処分に対する補償としての手当て金は家畜の評価額(3人の評価人が協議して決定)の8割を国が支払います。残りの2割は共済金からでます。もし県が払う場合は特別交付税でバック。

luckdragon2009luckdragon2009 2010/05/14 05:10 > http://togetter.com/li/19519

> 中でも検討したのですが、国が特定県産品を薦めるのは難しいので、ブランド回復のための補助金を用意。後は県人会やJAかな。

> 【宮崎の畜産農家の皆さんへ】発生農家の方々への手当て金の支払いは随時できるのですが、県庁の方々も防疫対策で目一杯で余裕がないかも。でも2年前の鳥インフルの経験があるので、早期に支払えるよう頑張って頂きたい。今回は相当の額になりますが、予備費の対象になるので大丈夫。

> 【宮崎の畜産農家の皆さんへ?】経営の再開は清浄性確認検査を終了した後になりますが、「互助事業」は、正にこう言う時の保険なので、家畜導入に対する経営支援補助金が支払われます。国、県等が協力して経営再開を支援することで、鳥インフルの際の愛知のうずら農家や宮崎・岡山の鶏農家も経営再開。

> 【宮崎県の畜産農家の皆さんへ?】家畜を出荷できない牛豚農家の皆さんも辛い毎日だと察します。子牛補給金や新マル金の月齢要件を2ヶ月延長するほか、豚については枝肉85kgを超える肉豚に11000/頭を助成。他、簡易畜舎やカーフハッチを1/3補助付きリースの対象に。

>仰るとおりです。何回かツイートしましたが、清浄性確認検査で問題無ければ、移動制限解除、経営再開です。現状回復に必要な時間は経営ごとに異なるでしょうが。5年できない、は根拠なし。

>「5年間酪農できない」はありません。最後の発生農家消毒後、3週間の間に清浄性確認検査を実施して異常無ければ移動制限解除し経営再開へ

YosyanYosyan 2010/05/14 08:29 luckdragon2009様

このエントリーの下書きがあるのですが、消毒薬の横流しなどの噂を調べられる範囲で検証しようとしていました。ところが調べていくと根拠がどれも不明瞭なのです。肯定意見と否定意見、さらにそれを否定する意見もあります。なかなか何が「真相そう」であるの軸に出来そうな情報が無いのです。結局前半部の検証部分はボツにして、末尾の公式に近い根拠があるものだけで構成しています。

ネットの本質は巨大な井戸端会議の側面があります。ネットの情報が質を保つためには軸になる情報が必要です。従来はなんのかんやと言われながらマスコミ情報が軸となっていました。マスコミ情報は論評部分はともかく、事実関係では一定の信用性が置かれているからです。マスコミ情報の事実関係を一応の軸にして、ネット情報の玉石を判断すると言うのがこれまでのリテラリシーの一つの基本です。

ところが今回は軸になる情報が乏しくなっています。そのためネットに流れる情報の真贋の判定が非常に難しくなっています。そのため虚実織り交ぜた情報を発信されている方が多い様に思われます。これがまた実態を見えにくくさせています。発信されている方が事実を知っておられても、附随して記載されている情報の信憑性に乏しい事が多く、どこまでが信用が置けて、どこからが噂の部分か見分けていくのが難しくなっています。

もう一つまずい事に、どういう理由かこれも不明なのですが、マスコミ情報は今回非常に「謙抑的」です。謙抑的過ぎてネットの根拠不明の情報が発育してしまっています。これもネットの特質で拡散するに連れて、大元の発信源が不明になります。根拠不明だがあちこちに書いてあるから「正しそう」が定着しかけています。

そういう質の情報も定着すれば訂正が難しくなります。これを情報分析で「認知バイアス」と言うかどうかは存じないのですが、強力な先入観の形成が行なわれてしまっているぐらいに考えています。

これはあくまでも私の推測に過ぎませんが、初期に今回の口蹄疫問題は小規模かつ短期に終息するとしての情報コントロールが企画されたように考えています。情報を抑えておいて、結果と言うか成果がGW明けには明らかになるとの観測です。これは赤松大臣が帰国後に民主党議員の講演会に出席されたり、その後は秋田に視察に赴く予定であったのが何よりの傍証です。その程度の認識であったであろう事だけは辛うじて確認できます。

初期の情報を抑制的に行なっても、ほんの少しずらして成果とともに情報を公開すれば、口蹄疫と言う一般に周知されていない感染症ですから、話はハッピーエンドで終わるはずです。ところが観測は外れ、感染は拡大の一途をたどっています。

で、問題はこれからで、結果が不良のためにネット情報は肥大化してしまいました。また結果不良のために、これまでコントロールした情報の持って行き場の始末に苦慮してるんじゃないかと見ています。どうしようか悩んでいるうちに不正確な情報の拡散と肥大化が日々大きくなり、今や訂正情報も受け入れられない人々が急増している状態に陥っています。

情報戦略と言う面からすれば、やはりネット情報を軽視したのが問題の様に思います。ネットは軸になる情報が不正確であるほど、様々な観測が立てられ、さらに流言蜚語に近いような情報が妙な説得力を持って徘徊します。流言蜚語は極端なものほど逆に信用される側面があるのは御存知の通りです。

医療情報なら私でももう少し情報の真贋を分析、発信する事ができるのですが、口蹄疫となるとお手上げです。どういう結果で最後はこの情報騒動がとりまとめられるのか、予想すら難しい状態の様に思っています。これは本筋である口蹄疫感染対策とは別の口蹄疫情報問題として、分けて考えた方が良さそうな気がしています。

卵の名無し卵の名無し 2010/05/14 10:16 >その言説が、「冷静に判断し、認知バイアスが十分に取り除く努力が行われているか*1」について、よくご確認ください。
これはある意味滑稽な注意書きですねwこの「努力」は言説を発する者が行なうのではなく閲覧者が自己責任で行なう「努力」であって、いわゆるリテラシーですから。

問題になっているブログ?ツィッタ?について言えば、一部に消毒薬の横流し情報が書いてあったからといってそこに書いてあることのすべてが事実無根のデマであると判断することは逆にリテラシー不足でしょう。より具体的に言いますと、問題のブログ?ツィッタ?の消毒薬の記載のうちで客観的事実を書いていると判断される個所は皆無でしょうか?そんなことはありません。初期の時点で現地に消毒薬が不足していたことと農水省出先機関が初期対策として十分な消毒薬の使用を組織的に統制をとって行なっていなかったことが、現地に実際の経過として高い確度で読み取れました。

その他の横流し情報とか5年間牛豚が飼えないとかの眉唾情報を確認無しに鵜呑みにする者はタブロイド記者くらいでしょう。しかしブログ全体に悲鳴コメントが並んでいる有様から読み取れば、手をかけて肥育してきた牛豚を屠殺処分しなければならなくなった畜産業従事者の現実の痛恨と絶望の深さを示しており、その点で現地の真実を伝えていたと思います。

要はネットであろうとマスコミであろうと政府の発表であろうと教科書であろうと、常にリテラシーを持って情報を吟味する思考作業は、情報に接した個人個人が各自自己責任でやるべきこと、ということですねw

luckdragon2009luckdragon2009 2010/05/14 10:30 自己責任は、当たり前なんだけど、今回異様に影響されてるのが多かったのと、Twitter だと、文字が切れて、本来の情報源が域外に追いやられてしまうんですね。

ま、接する個人個人の自己責任はあたりまえなので。w

10年ドロッポ10年ドロッポ 2010/05/14 10:32 >なお、これは未確認ですが、どうも現地の畜産現場の話によれば、実は10年前だって、別に成功って言ってるけど、現場はさんざんだったんだぞ、という話があるようです。

現場の過剰適応のおかげで上が学ばなかったんでしょうね。きっと来るべき鳥インフルパンデミックの時も同じ事やらかすだろうなあ…。

luckdragon2009luckdragon2009 2010/05/14 10:35 存在しない JA から横流しとか、単位が間違っているとか、嘘情報は笑ってしまうんですが、畜産系はなかなか知らない情報も多く、影響はそういう所にもせよ原因があるようです。

luckdragon2009luckdragon2009 2010/05/14 11:05 現在の問題は、埋設処分がなかなか進まない、これにつきるそうです。

ですので、

移動制限区域内には、「絶対に」立ち入らないでください。

上記厳守、とのことです。

YosyanYosyan 2010/05/14 11:40 本当に泥縄で公式情報を確認しているのですが、公式の第1例目は4/20未明となっています。以後は数が増えていくのですが、6例目の報告が気になります。
http://www.maff.go.jp/j/press/syouan/douei/100423.html

この農場が調査された理由は、

 >1例目の農場と利用している飼料会社が共通である疫学関連農場

これは飼料が1例目と共通していると解釈します。それでもって検査結果は、

 >本日夕刻、PCR検査の結果、3月31日採取の1頭で陽性を確認し、口蹄疫の疑似患畜と判断しました(6例目)。

3/31以前にこの6例目は既に口蹄疫に感染していたと解釈できそうな報告です。ただし6例目の調査時の症状は、

 >立入検査時においては口蹄疫を疑う臨床症状は認められませんでしたが

これは不顕性感染であったと解釈できるのでしょうか。調査が行われたのが4/22ですから、発症していれば症状で疑われたはずです。3/31時点で口蹄疫感染が確認されているのなら、4/20の公式確認までの間に拡散していた可能性はどうなんでしょうか。実に隔靴掻痒の知識しかないのが残念なところです。

卵の名無し卵の名無し 2010/05/14 16:51 >現在の問題は、埋設処分がなかなか進まない、これにつきるそうです。

どうせ現地情報を流すなら以下の2点についてもう少し詳しく流して欲しいですね。
1.現在拡大封じ込めは成功したのか?すなわち区域外の新たな感染や擬陽性の発生は最後例の発見から何時間くらい無発生が続いているのか、ということですね。それに何時間無発生がつづけば封じ込め成功と公けに判断できるのか?
2.埋伏される牛・豚の現在の総頭数は公式にはどのくらい?
これらは報道規制されるべき内容じゃないですからね。まだ起こっていない風評被害じゃなくすでに生じた実際の被害ですから。特に募金活動が行なわれているからには募金の主催者は被害総額と目標金額と使途(予定)を明らかにしなければなりませんし。

luckdragon2009luckdragon2009 2010/05/14 23:58 まあ、いろいろありますが、ひとまず、私が確認している、twitter まとめ log と、関連URL を書いておきます。

(混乱状態だった twitterlog は外しましたので、元々見てた奴から少なくなってます。なお、私の twitter は、内部告発専用なので、こちらから発信できません。twitter したい方は、各アカウントからの twitter をお願いします。)

> http://www.togetter.com/li/19383
> http://togetter.com/li/19519
(基本情報)

> http://togetter.com/li/20461
(横流し関係、デマ真偽検証。デマの元アドレスもあるので、取り扱い注意)
> http://togetter.com/li/20520
(消毒検証関連)
> http://togetter.com/li/20887
(特定箇所原因説。デマ真偽検証)

埋設総数を確認した URL 記録が消えてしまいました。
出てきたら、ここに載せます。

luckdragon2009luckdragon2009 2010/05/15 00:07 ちなみに、私も不確定情報以外では、農水省の URL(http://www.maff.go.jp/)と宮崎県 URL(http://www.pref.miyazaki.lg.jp/contents/org/nosei/chikusan/miyazakicow/h22koutei152.html)、ならびに、笹山さんのブログ以外(http://www.sasayama.or.jp/wordpress/)は参照していません。

不明確情報は、間違った言説流してしまうので、ダメだったら、残さずに消しちゃっているんですよ。(私も、結構バイアスに左右されてしまうので。)

携帯のは、元々残りませんし。

luckdragon2009luckdragon2009 2010/05/15 00:19 移動制限変更されてました。
> http://www.pref.miyazaki.lg.jp/contents/org/nosei/chikusan/miyazakicow/h22koutei63.html

宮崎県プレスリリース
> http://www.pref.miyazaki.lg.jp/contents/org/nosei/chikusan/miyazakicow/h22koutei_press.html

対応状況 5/13
> http://www.pref.miyazaki.lg.jp/parts/000140041.pdf
数、処分対象も、処分数も増えてますね。

luckdragon2009luckdragon2009 2010/05/15 00:24 > 全体集計: 牛6,604頭、豚73,653頭、合計80,257頭

よーく見たら、これが最新の数字のようです。
最終処分対象(未処理分含む)

一桁違ってましたね。(豚が多いんですよ。豚の方は一旦増えると、スピード速いので。)

luckdragon2009luckdragon2009 2010/05/15 00:31 8800って、どこに掲載された数字だったのだろうか?
正確な数字は、上記のようですね。

まあ、日々数字は変化しますので、本日時点(5/13)で、この数字、ということですね。

luckdragon2009luckdragon2009 2010/05/16 05:05 一部懸念されてました。
なので、懸念はあたったかも知れません。
omizoさんも言ってませんでしたか? Yosyanさんも?

なお、私の紹介した、まとめ URL より、遺伝子検査の内容は英文ですが、見る事が出来ます。
笹山さんのところです。
>http://www.sasayama.or.jp/wordpress/?p=1266

例えば、5/7 ですが、
>http://www.promedmail.org/pls/apex/f?p=2400:1202:3442468107968854::NO::F2400_P1202_CHECK_DISPLAY,F2400_P1202_PUB_MAIL_ID:X,82604


こんな感じになります。
==引用

FAO World Reference Laboratory for FMD: Genotyping Report
IAH-P-EP-MEG-FOR-005-3 [Japan]
---------------------------------------------------------
Date: 5 May 2010
FMDV type O
Country: Japan
Period: 2010
No. of isolates: 1 (VP1 sequence only)
Serotype: O
WRLFMD ref. no.: JPN/2010
Batch no.: n/a
Sender ref.: O/JP/1/2010
Location: not known, Japan
Date collected: not known
Date received by WRLFMD: 27 Apr 2010
Species: not known
Material used: not known
Region sequenced: VP1
RT-PCR primers: not known
Report date: 5 May 2010
Reported by: NJ Knowles
Checked by: DP King
Topotype: SEA
Genotype/strain: Mya-98
Sequence filename: JPN10-AA.SEQ
Date sequence last updated: 28 Apr 2010
No. of Nt determined: 639
No. of ambiguities: 0
Gene length: 639
Total no. of comparisons: 2359
Min no. of nt [nucleotides] for comparison: 300
Total turn-around time: 8 days

==引用

luckdragon2009luckdragon2009 2010/05/16 05:07 さすがに、これはマズイ事態です。
私は仕事でかなり遅くに帰って来たのですが、ニュースどうなっているのでしょうか?
少なくとも、現地はかなり深刻な雰囲気なのは分かるのですが。

luckdragon2009luckdragon2009 2010/05/16 05:13 なお、該当ブログより、
こんな提案も

==長文引用、今回のみはゴメン

なお、ここにきて、殺処分の遅れから、それによる更なるウイルスの拡大が懸念され始めています。

ここで、特記すべきは、アメリカ・カリフォルニア州での対応です。

カリフォルニアでは、殺処分の遅れによる更なるウイルスの拡大を避けるために、”vaccinate-to-live”と”vaccinate- to-kill”を使いわけているようです。

すなわち、コントロール手段を?ワクチン接種せず(no-vaccination) ?ワクチン接種後、殺処分せず(vaccinate-to- live) ?ワクチン接種後、殺処分(vaccinate-to-kill)(Suppressive vaccination-抑制ワクチン-ともいいます。) の三つにわけ、このうちの?を、殺処分の遅れによるウイルスの拡大を防ぐためのつなぎ措置としているようです。

==長文引用、今回のみはゴメン

luckdragon2009luckdragon2009 2010/05/16 10:13 なお、風評被害については、これがなかなか的確かと思います。
> http://slashdot.jp/comments.pl?sid=494953&cid=1764409
要は、正確な情報を伝えてさえ、いろいろ問題が起こる、という話です。

で、私が何を 8800 と見間違えたかも判明しました。
該当の流れに 78800 とあって、頭の7が携帯でうまく見えなかったようですね。
なお、ここはスコアが低い表示は消えてくれるので、結果的にノイズが少なくなり、今回のような内容でもかなり見やすくなります。知り合いがここの ID もってたので教えてもらいました。


なお、現状の権限についてはここにありました。
権限は「県」ですね。インフルのワクチンを思い出してください。

> http://twitter.com/hideoharada/status/13484338545
また、家畜伝染病予防法では、殺処分等の蔓延防止措置を県知事の法定受託事務としているので、防疫に関する権限は県にあるのです。RT
> @serizo しかし、現段階では自主的な殺処分に対する補償がありません。担当(副)大臣が現地の方々に説明をした上で補償案を明示し協力を求めるのが筋…

ただし、現状は既にパンデミックレベルなので、非常対策本部を設けるべきだ、そういう意味で国務大臣たる農水省大臣の責務はある、というのは事実だと思います。

なお、FAO勧告
> http://www.fao.org/news/story/en/item/41702/icode/

農水省の対応についてのコメント
> http://slashdot.jp/comments.pl?sid=494953&cid=1763722

なお、現実に国務大臣が動けないのは、こういう事からです。
> http://slashdot.jp/comments.pl?sid=494953&cid=1763764


で、ここまで、私の意見は書きませんでしたが、以降は私の意見です。

国務大臣の権限としては、以前赤松大臣はこういう発言してます。
> http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/100405/plc1004052019006-n1.htm
>  名指しで批判された赤松広隆農水相は「何でも地方に下ろせばいいというのは間違いだ」と言い放った。

新聞だったので、公的資料を調べてみました。
> http://www.cao.go.jp/chiiki-shuken/kaigi/kaigikaisai/kaigidai03/3shiryou02.pdf
こういう状態です。
権限を地方委譲できてません。これは鳩山内閣総理大臣の要請です。

で、最近の発言。これは新聞ですが。
> http://kyushu.yomiuri.co.jp/local/miyazaki/20100511-OYS1T00393.htm
> 赤松農相は「権限の問題ですべてを国がやれないのが宿命だが、大事なのはまず収めること。この難局は力を合わせてあたっていくしかない」と述べた。

つまり、国の権限は離さない、というスタンスですね。そういう意味では官僚べったりということですね。

鳩山さんの指示には従わない&うまく事態をさばけない。
国民的視点からも、民主党の視点からも、これは更迭相当だと思いますよ。

omizoomizo 2010/05/16 13:11 消毒剤がウンタラカンタラの、ネットを情報が出ていますが、

本邦の市販消毒薬 に評価に付いては。

東京農工大学農学部獣医学科獣医伝染病学講座  教授白井淳資
口蹄疫ウイルス(FMDV)に対する市販消毒薬の効果

http://www.pref.tokushima.jp/docs/2010042300127/files/syoudokukouka.pdf

 ビルコンSだけが、踏み込み槽の消毒剤だけでないないです。PH値を持続させれば、選択権はあります。
ビルコンSが、無用な誘導で、メーカーが緊急輸入しなければならない状況になっています。

口蹄疫ウイルスに対する市販消毒薬の効果判定
http://www.affrc.go.jp/seika/data_niah/h14/do024.html

徳島県家畜保健衛生所の資料がわかりやすい

http://www.pref.tokushima.jp/docs/2010042300127/
炭酸ナトリウム4%の加水での使用。消石灰、で可能です。

omizoomizo 2010/05/16 13:14  一帯処分または、リングワクチネーション(後日処分)の求めも出ているようですが。政府としては、

http://www.oie.int/eng/normes/mcode/en_chapitre_1.8.5.htm

Article 8.5.2.
FMD free country where vaccination is not practised
8.5.2条
ワクチン接種が行われていない口蹄疫清浄国

への復帰が、農省の基本姿勢ですので。

 
Article 8.5.3.
FMD free country where vaccination is practised

選択外でしょうし。

ワクチンの選択は、農林水産大臣が決定権をもちますし。
ワクチンの抗体取得率とは関係なく。

注射器で、牛、豚に立ち向かうのは、命がけ。 と殺銃の使用許可を。 自衛官の発砲許可とまではいわないから。

4万頭やって、いまだ死傷者が出ていないのが、奇跡。

下記にも情報はありますから。
宮崎大学口蹄疫対策本部

http://www.agr.miyazaki-u.ac.jp/~vet/hygine/HP/index.htm

luckdragon2009luckdragon2009 2010/05/16 16:01 ワクチネーションは選択肢ない。
消毒薬は、他にも選択肢あるよ。

という事ですね。

移動禁止感染地への、移動資格無きものの移動は厳禁です。

ギロギロ 2010/05/16 18:07 とうとう種牛が・・・。
助かったのは、避難させた6頭だけですか・・・。

元法学部生様
赤松大臣は、「無能な怠け者」でも「無能な働き者」でもありません。
もっと有害な何者かです。

luckdragon2009luckdragon2009 2010/05/16 18:22 ええと、該当のページ重いし、いろいろ映像的に差しさわりありそうなので、最新情報引用のみ

> 101例目、川南町、肉用牛肥育308頭、5頭PCR+、73例目から2km(家畜改良事業団)
> 宮崎大学口蹄疫対策本部
> http://www.agr.miyazaki-u.ac.jp/~vet/hygine/HP/index.htm


もう一度繰り返しますが、

ワクチネーションは選択肢ない。
消毒薬は、他にも選択肢あるよ。

という事ですね。

移動禁止感染地への、移動資格無きものの移動は厳禁です。


現地へは行けませんが、事態の鎮静化を祈っています。
心、折れないでね。 > 産地の皆さま

luckdragon2009luckdragon2009 2010/05/16 23:10 ちなみに、感染経路推定中ですが、既にあったのか、私が見落としたのか、考察が載ってました。
以下、引用。

ちなみに、あまり変に犯人探しにつかうのは良くない、と申し添えておきます。純粋に、感染防御&広域拡散防止に関する考察です。

> http://www.sasayama.or.jp/wordpress/
==
宮崎の場合、初発がいつかが、まだ明らかにされていませんが、初発が3月か4月かによって、推定されるその感染ルートも変わってくるものと思われます。

つまり、アジアの口蹄疫ウイルスの血清型のA型からO型へのシフト時期からすれば、宮崎での口蹄疫の初発を3月と見た場合は、中国、モンゴル、台湾、4月と見た場合は、韓国ということが、ごく大雑把にはいえそうです。

なお、2000 年春に宮崎で発生の口蹄疫ウイルス(O/JPN/2000) はO型でした。
==

omizoomizo 2010/05/17 06:36 公式発見日は、3月26日 初期記載は4月7日表記
http://www.oie.int/wahis/public.php?page=single_report&pop=1&reportid=9235

宮崎県庁は
4月9日
http://www.pref.miyazaki.lg.jp/contents/org/nosei/chikusan/miyazakicow/page00032.html

  マスゴミは、防疫員(獣医)のせいにしている。
無知、無能、悪でしかないものに、とやかくいわれる事はない。

http://www.youtube.com/watch?v=Y1bUvJQa4RI&feature=player_embedded

 関係者て、だれ。インフルエンザで、大騒ぎしたのは、あんたら、マスゴミ。

報道規制しろ。

トラックバック - http://d.hatena.ne.jp/Yosyan/20100513