大阪府豊能町の女性が殺害されて、川の堤防に遺棄された事件です。警察は、この女性と養子縁組をして同居していた、同年代の養父母ら3人が、何らかの事情を知っているとみて、近く任意で事情を聴く方針を固めました。
先月末、大阪府高槻市の淀川の堤防で、ポリ袋の中から首を絞められて殺害された宇野津由子さん(当時36)の遺体が見つかりました。
警察の調べによりますと、宇野さんは今年2月、インターネットの求人広告で知り合った、豊能町の39歳と36歳の夫婦と養子縁組をして、夫婦の5人の子どもとともに暮らし始めました。その直後、この養父母が宇野さんに数千万円の生命保険をかけたということです。
「(養母は)主人の妹が来てるんやと、住むとこがなくなったから来ていると」(近所の人)
近所の人には、宇野さんのことを「妹」だと話していた夫婦。宇野さんは夫婦と知り合う前、派遣切りにあった人などが短期的に入居できる、公共住宅に住んでいました。
「着の身着のままやったから、ガスレンジ、テレビやら全部ぼくが段取り進めて。(男らが宇野さんを)迎えに来た、荷物を取りに来た。(男女)3人で迎えに来た」(自治会長)
こうした中、警察は夫婦の知人が所有する白い車を検証しました。宇野さんの遺体が堤防に捨てられたとされる時間帯にも、現場近くで白いワゴン車が目撃されています。
このほかにも、宇野さんが行方不明になってから夫婦が警察に相談するまで、およそ2週間たっているなど不審な点が多いことなどから、警察は夫婦ら3人が事件について何らかの事情を知っているとみて、近く任意で事情を聴く方針です。(13日18:00)