47年前、日本海で行方不明になり、北朝鮮で暮らしていたことが判明した石川県出身の寺越外雄さんの当時の死亡認定が取り消されました。
これは、北朝鮮による拉致被害者の支援を行っている「救う会・兵庫」が明らかにしました。寺越外雄さんは、昭和38年、24歳のとき、兄の昭二さんとおいの武志さんの3人で、能登半島沖に漁に出たまま行方不明になり、2年後、家族の申請を基に死亡が認定されました。しかし、その後、ほかの2人とともに北朝鮮で暮らしていたことが判明し、平成6年に死亡したとされています。外雄さんには北朝鮮で結婚した妻との間に2人の子どもがいるということで、子どもが日本国籍であることを確認するため、外雄さんの兄で、神戸市東灘区に住む寺越文雄さん(74)が、ことし3月、第9管区海上保安本部に当時の死亡認定を取り消すよう求めていました。死亡認定は14日までに取り消されたということで、文雄さんや救う会・兵庫は、今後、2人の子どもが帰国できるよう支援していくことにしています。救う会・兵庫の長瀬猛代表は「今後、外雄さんの2人の子どもが母親といっしょに帰国できるよう国に働きかけていきたい」と話しています。