養父か、車内で男性自殺　大阪の女性死体遺棄事件

　大阪府高槻市の淀川堤防で、ポリ袋に詰められた同府豊能町の宇野津由子さん（３６）の遺体が見つかった死体遺棄事件で、宇野さんの養父（３９）とみられる男性が京都府舞鶴市内の漁港近くに止めた乗用車の中で死亡しているのが１８日、大阪府警への取材で分かった。車内に練炭があり、自殺とみて調べている。

　捜査関係者によると、養父は１７日午後１１時半ごろから家族と連絡が取れなくなり、警察が行方を捜していた。１８日午前４時半ごろ、車の中で死亡している男性を発見した。

　高槻署捜査本部によると、宇野さんはインターネットで知り合った養母の家族と同居を始め、２月ごろ、養父母の養子となっていた。

　捜査関係者によると、養子縁組後の３月ごろに、宇野さんに少なくとも死亡受取金が計２１００万円にのぼる複数の共済型保険が掛かっていたことが判明。

　養父の関係先からは多量の睡眠導入剤が押収され、宇野さんの遺体から同じ成分が検出されていたことなどから、捜査本部は、事件との関連について慎重に捜査を進めていた。