福岡市博多区の会社員女性（３２）の切断遺体が相次いで見つかった事件で、福岡地検は１９日、女性の腕時計を質入れしたとされる同市中央区、宅配ピザ店従業員の男（３２）を事件とは別の窃盗罪で福岡地裁に起訴した。

　起訴状によると、男は昨年５月２０日－同６月９日、当時勤務していた同市東区の会社倉庫内から、液晶テレビ計３台（時価計約１４万円相当）を盗んだとされる。

　関係者によると、男は３月７日、自分のパソコンを同市内の質店に持ち込んだ際、店の前に落ちていた時計を見つけ、数日後に別の質店に質入れしたという。「女性とは面識がない」と話しているという。

　県警によると、女性は３月５日午後７時ごろ、勤務先を出た後に連絡が取れなくなった。同１５日から４月１５日にかけ、腰や頭部など切断された遺体が、福岡市の博多湾で相次いで発見された。

＝2010/05/20付 西日本新聞朝刊＝