“時計 別の質店前で拾った”

福岡市の博多湾で女性の遺体の一部が相次いで見つかった事件で、女性の腕時計を質店に持ち込んだ男が「時計は福岡市内の別の質店の前で拾った」と話していることが、警察への取材でわかりました。警察は、この男は女性の事件にはかかわっていないとみています。

福岡市の会社員、諸賀礼子さん（３２）の遺体の一部が、３月から先月にかけて博多湾で相次いで見つかり、警察は、諸賀さんが鈍器のようなもので頭を殴られて殺害され、遺棄されたとみて捜査しています。この事件で、女性の腕時計を質店に持ち込んだ福岡市の３２歳の宅配ピザ店の従業員の男は、警察の調べに対し、「時計は、自分の持ち物を持ち込んだ福岡市内の質店の前で拾った。数日後に自宅近くの質店で換金した」などと話していることが、警察への取材でわかりました。男は別の窃盗の罪で１９日に起訴されましたが、警察は、男の話に不自然な点がないことから、諸賀さんの事件にはかかわっていないとみていて、犯人につながる新たな手がかりがないか捜査を続けています。