【編成局番組宣伝部の主な仕事】
編成局番組宣伝部は、WOWOWで放送する番組のプロモーション方法を企画して実行する部署。
私はその中で、WOWOWがオリジナルで制作しているドラマの宣伝を担当しています。だいたいの仕事の流れは次のとおりです。
という流れで、いつも複数のドラマを並行して担当しているんです。具体的にはどんなプロモーションをしているのか、最近のものを少しお話ししますね。
ドラマW「結党!老人党」では、主演の笹野高史さんによる東京・JR新宿駅前での街頭演説イベントを実施。実際の選挙さながらの様子は、各メディアで大きく取り上げられました。また、主要キャストの方に来ていただいて記者会見も行っています。連続ドラマW「隠蔽指令」では、作中で裏金として使われる札束10億円分(レプリカ)を用意したり、オムニバスドラマ「上野樹理と5つの鞄」では、上野樹理さんがダイヤモンドをあしらった販売価格2億円の鞄を手に登場してもらったりと趣向を凝らしました。他には、ミッドナイト☆ドラマ「借王<シャッキング>-銭の達人-」で、主人公と同様に2億円の借金を返済していくという番組連動型のモバイルコンテンツを展開しました。
こんな風に、いろんな事を楽しみながらバタバタとやっているんです。
宣伝の仕事って、世の中に向けて上手にアウトプットしない限り、効果ゼロじゃないですか。いいものを作ったからって、自己満足だけの宣伝マンにだけはなりたくないですから。それ以前に、世の中に認められないまま終わっちゃう仕事なんて、嫌です、私。
ここ数年、他社の宣伝のテクニックもとても手が込んできて、ワイドショーなんかに映画や商品のパブリシティが上手に組み込まれたりして、その巧みさに、アッ!と思わず頭が下がったりします。やられたなぁって。もちろん、巧みにならざるをえない事情がありますよね。だって世の中は広告や情報でいっぱい。プロモーションばかりって感じでしょ。通り一遍等のやり方じゃ、生活者の耳はそばだたない。右から左へすーっと通過して、終わってしまう。これじゃだめなんだなぁと考える事もたくさんあります。
自分の思うように物事が進まないことも多いですが、もっと響く宣伝企画を考えなくては、大好きなWOWOWブランドが泣いちゃいますから。
宣伝のお仕事は大好きです。コミュニケーションが好きな人、人一倍好奇心が旺盛な人なら、たまらなく楽しい仕事ではないでしょうか。いろんなメディアや会社、人と会って、たくさん話をして、 “力”を合わせてひとつの仕事をするのは、とても大きなやりがい!
それと、プレスの方々をはじめ、社外にいるとWOWOWという会社を客観的に見ることができます。とても良い評判が聴こえてくる時もあれば、その逆を耳にする事だってあります。どちらも、とってもいい勉強になる。
両方に耳をかたむけて、もっともっと宣伝の仕事のプラスに持っていけたら嬉しいです。