Feature Articles of Next Value Frontier, テレビとWOWOWのこと「もっと話そう。」 WOWOW

スポンサーCMがないWOWOWには、注目番組をアピールするCMがある。

鎌倉 知香 プロフィール

【編成局番組宣伝部の主な仕事】

  • ●パブリシティの企画・運営
  • ●宣伝イベントの企画・立案と運営実施
  • ●番組広報に関わる記者会見の運営
  • ●番組広報資料の制作
  • ●プログラムガイド誌の発行
  • ●番組宣伝の映像制作

宣伝のお仕事はスピードが早いので、色んな事をバタバタやってます(笑)

編成局番組宣伝部は、WOWOWで放送する番組のプロモーション方法を企画して実行する部署。
私はその中で、WOWOWがオリジナルで制作しているドラマの宣伝を担当しています。だいたいの仕事の流れは次のとおりです。

  1. 1. ドラマの放送スケジュールや編成概要を編成部に確認します。
  2. 2. 各プロデューサーに制作スケジュールを確認し、情報解禁(世の中に“こんなドラマをやりますよ”という第1報を出す事)など、おおまかなスケジュールを編成部と調整します。そして、近々のものから細かい調整に入ります。
  3. 3. ドラマのキャストやストーリーなどの詳細をプロデューサーに、より詳しい編成内容を編成部に確認。そのドラマが、ターゲットとなる人にいかに興味を持ってもらえるか、見たいと思ってもらえるかなどをポイントとして、プロモーション方法を考え、構築していきます。方法はいろいろありますが、パブリシティ(プレスリリースや記者会見などを通じて情報を発信しニュースや記事として取り上げてもらうこと)で獲得する記事はもちろんのこと、ネットや広告、営業など社内の各部、さらにはお客様をも巻き込むような企画を考えます。
  4. 4. 社内の各部やイベント会社、広告代理店などと協力して企画を実行します。放送日に向けて番組やインタビューの記事、イベント、広告などのさまざまな方法を使ったプロモーションをリンクさせて相乗効果を生み出し、ドラマの魅力をより向上させていきます。
  5. 5. プロモーションは測定が難しい分野ですが、媒体へどれだけ露出したか、新規加入や解約防止にどれだけ繋がったかなど、効果を測定し、次の企画に活かせるようにしています。

という流れで、いつも複数のドラマを並行して担当しているんです。具体的にはどんなプロモーションをしているのか、最近のものを少しお話ししますね。
ドラマW「結党!老人党」では、主演の笹野高史さんによる東京・JR新宿駅前での街頭演説イベントを実施。実際の選挙さながらの様子は、各メディアで大きく取り上げられました。また、主要キャストの方に来ていただいて記者会見も行っています。連続ドラマW「隠蔽指令」では、作中で裏金として使われる札束10億円分(レプリカ)を用意したり、オムニバスドラマ「上野樹理と5つの鞄」では、上野樹理さんがダイヤモンドをあしらった販売価格2億円の鞄を手に登場してもらったりと趣向を凝らしました。他には、ミッドナイト☆ドラマ「借王<シャッキング>-銭の達人-」で、主人公と同様に2億円の借金を返済していくという番組連動型のモバイルコンテンツを展開しました。
こんな風に、いろんな事を楽しみながらバタバタとやっているんです。

もっと世の中に響く宣伝企画を考えなくては、大好きなWOWOWブランドが泣いちゃう。

宣伝の仕事って、世の中に向けて上手にアウトプットしない限り、効果ゼロじゃないですか。いいものを作ったからって、自己満足だけの宣伝マンにだけはなりたくないですから。それ以前に、世の中に認められないまま終わっちゃう仕事なんて、嫌です、私。
ここ数年、他社の宣伝のテクニックもとても手が込んできて、ワイドショーなんかに映画や商品のパブリシティが上手に組み込まれたりして、その巧みさに、アッ!と思わず頭が下がったりします。やられたなぁって。もちろん、巧みにならざるをえない事情がありますよね。だって世の中は広告や情報でいっぱい。プロモーションばかりって感じでしょ。通り一遍等のやり方じゃ、生活者の耳はそばだたない。右から左へすーっと通過して、終わってしまう。これじゃだめなんだなぁと考える事もたくさんあります。
自分の思うように物事が進まないことも多いですが、もっと響く宣伝企画を考えなくては、大好きなWOWOWブランドが泣いちゃいますから。

宣伝マンとして社外にいると、WOWOWという会社が客観的に見えてくる。

宣伝のお仕事は大好きです。コミュニケーションが好きな人、人一倍好奇心が旺盛な人なら、たまらなく楽しい仕事ではないでしょうか。いろんなメディアや会社、人と会って、たくさん話をして、 “力”を合わせてひとつの仕事をするのは、とても大きなやりがい!
それと、プレスの方々をはじめ、社外にいるとWOWOWという会社を客観的に見ることができます。とても良い評判が聴こえてくる時もあれば、その逆を耳にする事だってあります。どちらも、とってもいい勉強になる。
両方に耳をかたむけて、もっともっと宣伝の仕事のプラスに持っていけたら嬉しいです。

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