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宮崎県と県境を接する霧島町(現・霧島市)に生を受け、霧島神宮に乗り入れる宮崎交通の路線バスをときどき見ながら育ったいせいか、同交通のバスが懐かしい。
濃いブルーのボディーに白のラインの旧貸し切りバス(旧塗装の青バス。ちなみにガイドさんの制服もブルーが基調)。反対に白の地色にブルーのストライプが走る路線バス(現在の貸し切りバスも似ている)。昨春からの宮崎市住まいでいっそう愛着が増した。
そんな折、ある出先機関で転勤族氏から同バスへの“不満”を聞いた。 「宮崎交通の路線バスには行き先番号がなく、停留所の時刻表にも番号が載ってないことを知っていますか? 全国でも宮崎ぐらいですよ、こんなことは。これではバスに乗ってくれと言われても、分かりにくいですよね」
前任地は確か福岡と話していたから、恐らく全国各地を回っての悪意はない感想なのだろう。会社側は「昔はバスに番号が入っていたようだが、なぜなくなっていったかは分からない」(同社乗合業務課)という。
言われてみれば着任当初の二日酔いの朝など、まだ眠った頭でバス停の時刻表を見ながら、いったいどのバスに乗れば会社に着くのやら、と不安になったことを思い出した。
宮崎で県内全域を結ぶ路線バスを運行するのは宮崎交通だけ。同社のバスは2009年9月末現在で323系統362台。正確には、すべての系統に番号がないわけではなく、宮崎市内の一部の系統には番号表示がある。
しかし、大半のバスに行き先番号がなく、停留所の時刻表は行き先(終点)と一部の経由地を載せるのみだ=写真。路線バスには行き先は同じでも経由地が異なるバスも当然ある。番号がないため、もし同じ行き先があるバスで、終点でなく途中で降りたい場合は、バス側面の少し詳しい経由地表示を見るか、運転手に確認して乗る以外にない。
先の転勤族氏は「路線バスに番号がないと、例えば知人や家族がJR宮崎駅などに着いたとき、『何番のどこどこ行きのバスに乗りなさい』と教えることもできない」と嘆く。
試しに宮崎駅で宮交関係者に聞いてみた。
「宮崎神宮へ行くにはどのバスに乗ればよいですか?」
「この駅には神宮行きのバスは来ません。ずっと先にあるこの○○停留所で、神宮行きか、経由するバスに乗ってください」
「何番のバスを待てばよいのですか?」
「何番? ほとんどのバスは神宮を経由しますから、運転手に確認してください」
と、いった具合だ。
同社は「そうした苦情は聞いており、分かりやすい路線図などを検討している。しかし、すべてのバスに番号を付けると、かなりのコスト増になる」と対応に苦慮している。
同社の2008年度の路線バス乗客数は約1084万人。まだマイカーが普及する前の1969年度に記録した約7800万人のピーク時に比べ、わずか14%にすぎない。当然ながら、収支は国や県の補助金を加えても実質赤字という。
こうしたバス乗客の減少やホテルなどへの過剰投資が災いして同社グループは5年前、産業再生機構の支援を受けたこともある。
そんな中、昨年10月から小型バスを導入して経費節減を図る同社のバス。番号での分かりやすい行き先表示が、バスにも停留所にも安価な費用で行えるグッドアイデアはないものだろうか?(前田昭人)
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| Posted by (人) |
| [閲覧(1504)][コメント(4)] |
うーむ、どんなに県知事が頑張ってみても、これじゃー観光に来た人はがっかりでしょうね。 鹿児島にも言えますが、観光と一次産業でしか成り立たない県なのに、いまいちサービスが悪い…。 しかし、最近、悪気は無い事に気付いた。
井の中の蛙、大海を知らず。
つまり、あまりにも外を知らないのだろう。 他の県では、観光にどれくらい力を入れているのか。 何がサービスなのか?おもてなしとは何か?
単純に勉強不足なのである。
井戸の中で議論しても良いアイディアが出るはずも無い。
まるで幕末日本の縮図のような…
薩摩なんてのは、早い段階で外に目を向けて、進化したのはずなのに。
さて、これからは、内部の無知な人間ではなく、外から帰ってきた人間の意見をよーく聞いて、素直に実践することですね。
内部には、なぁなぁで済まされるかもしれませんが、外部から見れば、ただの怠慢、無知にしか見えないですよ。 |
| Responded by お面作家 (2010/03/10 10:10:09) |
20年ほど前、鹿児島からよく宮崎にでかけることがあり、よく利用していました。
宮交シティーのバスは、時間に正確なのにとっても驚いたことがあります。バスの運転手さんたちもとっても親切で、南国の人柄のよさがうかがえました。
何時までも走り続けて欲しいと思います。 |
| Responded by こたろう (2010/03/10 11:47:47) |
昨年、日食を見に東京から大阪発のフェリーに乗り、宮崎港から指宿に行きました。
免許を持っていない私は、もっぱら公共交通機関頼みです。
宮崎での移動は宮崎交通バスでした。 ホームページでの情報提供は申し分なく、事前に運賃、時刻、路線図がわかり、安心して移動できました。 バスもキレイに磨かれて、とっても気持ちよく利用できました。
一方、JRで指宿に着いてからの移動は鹿児島交通頼みでした。 バス事業者のホームページには、バスに関する情報はほとんどなく、手を尽くして探した結果、指宿観光協会や周辺自治体のホームページでかろうじて時刻表が入手できる程度。 これでは、事前の旅の計画など立てられるわけがなく、 車を運転できない人やタクシーを利用しない人は来るな、と言っているようなものです。
指宿駅と長崎鼻との往復で利用したバスは車体が薄汚れて窓が曇り、せっかくの開聞岳や長崎鼻の雄大な風景も台無しでした。
さらに、この一日に数本のバスは、日食の当日、雨と強風の吹きすさぶなのはな館のバス停に、大量のお客様を積み残しました。「続行便はありますか?」と尋ねる積み残しのお客様に、運転手さんは「知りません、次のバスに乗って。」と言っただけで出発しました。次のバスは数時間後なのに…。
結局、バスの番号などというのは些末なことで、最後は人と人。
遠くから訪れてきたかもしれないお客様の立場に立って、お客様をもてなそうと思ったら、「○○経由の○○行き、○○には止まりませんからご注意下さい」というご案内が、運転手さんの口から自然と出てくるし、お客様も自然と、この優しい運転手さんに聞いてみよう、と思うものです。 |
| Responded by じゃばまん (2010/03/10 19:13:42) |
以前、韓国に行ったときに地下鉄の駅に番号がついていました。海外からの旅行客にとって地下鉄の路線名や駅名を覚えるのは至難の技で、とても助かったのを覚えています。
20年近く前に福岡空港から市内に行くバスの中で4ヵ国語の案内を聞きました。東京の地下鉄もサッカーのワールドカップがあってから、地下鉄の各路線に英語の1文字標記と地下鉄駅に番号がつきました。最近、首都圏ではJRの駅に日本語、英語、中国語、韓国語の表示があります。
観光産業を推進する県や地域では路線だけでなく、駅や停留所にも番号をつけて、観光客の利便性をはかるべきでしょう。海外から来た旅行客にとって駅やバス停の名前を覚えるのは大変ですから。 |
| Responded by ジックイ (2010/03/10 21:39:44) |
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