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集まれ!I リーグ生 会場再現レポート
やる気を出すには

 「人に認められたい、ほめられたい」「自分が立てた目標を達成してみせたい」という意欲について「人にほめられたいからやるのは良くないよ」と言う人がいます。でも、人に認められたいからやるというのは、好奇心とともに人間の本性のひとつなのです。そのうちに自信がついてくると、人にほめられなくてもやること自体が面白い、というようになっていくのです。人はこの大きな2つのやる気をもっているのだということを知っているのと知らないのとでは全然違います。

 では、皆さんが実際に何かのことについてやる気を発揮するにはどうすればいいのでしょうか。まずは、生まれつきもっている好奇心を大切にすることです。特に子どもは人間に注目しやすいもので、いろいろな人とのつきあいのなかで好奇心をおこします。最初は親とつきあい、それから兄弟、友だちへと広がっていきます。

 自分とよく似た仲間同士で集まろうとするのは大間違いで、これでは刺激にならず学習になりません。自分と違うようなタイプの人とつきあうことが人間の本性を働かせる重要なポイントです。

 もう1つは、「目標を“ちょうど”のレベルにおいて、達成感を味わう」ことです。これは公文が言っていることですね。私は公文の研究をして、この“ちょうど”ということにものすごく感動しました。これはまさに人間の本性を生かすもので、人は自分が知っていることよりもちょっと高いレベルの目標にパクンと食いついていくのです。それを身につけたら、またそれよりもちょっと難しいレベルのものが出てくる。するとまたパクンと食いつく。パクン、パクンとやっているうちにいつの間にか難しいところに到達しているのです。

 易しすぎず難しすぎず、ちょうどのレベルのもので達成感を味わうことが大切なのです。そうするといっそう意欲をもってやり続けていきます。その意欲の中身は「自尊感情」といって、自信のことです。これこそコロナの部分をどんどん増やしていく中心的なエネルギーなのです。分かりやすく言うと「僕はやれるぞ」「私はやれるんだ」「結構、すごい能力をもっているなあ」と思うこと。そうすればどんどん力が伸びていきます。






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