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2010/05/17
ロニー・ジェームズ・ディオが死去
Photo: David Livingston/Getty Images
レインボー、ブラック・サバス、ヘヴン・アンド・ヘル、そして自身のバンド、ディオなど、数々のグループで活躍してきたディオは、昨年に胃がんと闘っていることを発表していた。享年67。
「今日、私の心は失意に満ちています。ロニーが午前7時45分に死去しました」とウェンディ夫人のメッセージには書かれていた。「彼が穏やかにこの世を去る前に、たくさんの友人や家族が直接別れを告げることができました」。
「ロニーは自分がどれだけ皆さんに愛されていたかをわかっていました。皆さんが私たちに与えてくれた愛情や応援について、非常に感謝しています。この辛い別れに向き合うべく、どうか数日間は私たちをそっとしておいてください。彼が皆さんのことを愛していたこと、そして彼の音楽が永遠に生き続けるということを、どうかわかってあげてください」。
米ニュー・ハンプシャー州ポーツマスにて誕生したディオ(本名:ロナルド・ジェームズ・パダヴォーナ)は、1958年にロニー・アンド・ザ・レッドキャップスとして、初めてのレコードをリリースした。ニューヨークのマフィア、ジョニー・ディオにインスパイアされたロニー・ジェームズ・ディオという芸名は、そのシングルから1年後に名乗り始めたという。
パワフルな声と破滅的なリリック。エルフ、レインボー、ブラック・サバス、そしてもちろんディオなど、キャリアを通じて、複数の象徴的なバンドでフロントマンを務めた。2009年には、オジー・オズボーン脱退後(その後、再加入)の1980年代前半にディオがフロントマンを務めていた当時のブラック・サバスのラインアップをフィーチャーしたアルバム『The Devil You Know』を発表した。
ロック・シーンにおいて、最も特徴的な声の持ち主だったディオは、偽物の龍を殺すなどのステージでの演出や、中世風のテーマ、唯一無二の存在感などにより、ジャック・ブラックやデイヴ・グロールなどを含む、たくさんのメタル・ファンやミュージシャンからの賞賛を集めた。キルスウィッチ・エンゲージはライブで頻繁にディオの「Holy Diver」をカヴァーしており、彼へのオマージュとして、ミュージックビデオを発表した。
ディオはまた、「デヴィル・ホーン」と呼ばれるハンドサインを広めた存在としても知られる。メタルアーティストからポップスター、アスリートからプロレスラーまで、現在では幅広い人々に使われているこのサインについて、イタリア人の祖母から教わったと明かしていた。
2009年11月、ウェンディ夫人はロニーが胃がんを宣告されたことを発表。その後、複数回に渡る放射線治療を含む、数種類の治療を受けた。ヘヴン・アンド・ヘルは今月上旬、ディオの体調を理由に予定されていたヨーロッパ・ツアーの中止を発表した。
先月にはロサンゼルスで開催された「リヴォルヴァー・ゴールデン・ゴッズ・アワード」に出席。最優秀ボーカリスト賞を受賞した。アリス・イン・チェインズのメンバーがディオに賞を授与すると、オーディエンスからは「ディオ!ディオ!ディオ!ディオ!」と歓声があがっていた。■
MTV News
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