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【芸能・社会】

千原ジュニアが邦題を命名 J・クルーニー主演映画

2010年5月19日 紙面から

邦題の名付け親になった千原ジュニア

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 お笑いタレントの千原ジュニア(36)が、米人気俳優ジョージ・クルーニー(49)の“親”になった。親とは、クルーニーが主演するハリウッド映画の邦題の名付け親。タレントが邦題を付けるのは、関係者が「おそらく初めてでは」というほど異例のことだ。

 付けた邦題は「ヤギと男と男と壁と」(グラント・ヘスロヴ監督、8月14日公開)。とがった芸風からかつては“ジャックナイフ”と呼ばれたジュニアからすれば意外にも思えるが、ヤギも壁も作品の重要なアイテム。見れば納得とばかり、本人は会心の顔だ。決定の過程は、28日のCS放送チャンネルNECOの番組「千原ジュニアの映画製作委員会」(隔週金曜深夜1時)で明らかになる。

 邦題の命名は、日活100周年記念映画となる「今までにない新しい映画」製作を目指し、昨年10月に始まった同番組の企画で取り組んだ。

 映画は、冷戦下、米軍に実在した超能力部隊の実話を元にした物語。部隊の兵士たちは、にらみでヤギの心臓を止め、壁を通り抜けできた!? とも。原題は「The Men Who Stare at Goats」で、直訳すれば「ヤギを見つめる男たち」。風刺のきいた知的コメディーの秀作だ。

 タイトルといえば映画の“顔”。後世に残り、興行収入をも左右する。大役ながら、ジュニアは「こういうの、めっちゃ好きなんですよ」とやる気満々で、邦題の法則を勉強し、往年の名作に着想を得た「ヤギ!ヤギ!ヤギ!」など「20個は考えた」という。

 俳優、作家などでも才能を発揮するジュニアのセンスに託した配給の日活の反応は、28日の放送で。ちなみに、製作した米映画会社の反応は「ストレートだけど、力強い! ね」だったとか。ジュニア自身は「街を歩いていて自分でも目にするわけだから納得いくものにしたかった。タイトルを付けたからには授業参観の親の気分で、たくさんの人に見てほしいと思います」と話している。

◆人気俳優豪華共演

 映画はクルーニーのほか、ジェフ・ブリッジス(60)、ユアン・マクレガー(39)、ケヴィン・スペイシー(50)とオスカー俳優、人気俳優の豪華共演の注目作だ。

 物語は、地方紙記者ボブ(マクレガー)が、戦下のイラクへ取材に赴くところからスタート。そこで出会ったのがビジネスマン風のリン(クルーニー)。実はリンはその昔、極秘部隊“新地球軍”に所属していたエスパー兵士だった…。

 大まじめに超能力に取り組む姿がおかしく、クルーニーが「スター・ウォーズ」シリーズのジェダイ騎士オビ=ワン役・マクレガーに“フォース”を見せ、“ジェダイ”の教えを語る場面も。米国など40カ国以上で公開、興収約60億円をあげているという。

 

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