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【プロ野球】

G29年ぶり 5失策

2010年5月19日 紙面から

日本ハム−巨人 3回裏2死一塁、打者稲葉のとき、田中が二盗を決め、さらに遊撃手坂本(左)の失策で三塁へ向かう=札幌ドームで

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◆日本ハム7−1巨人

 これってススキノ疲れ? 巨人守備陣がボロボロになった。昨年日本一を決めた札幌ドームでセ首位の巨人が29年ぶりの1試合5失策。

 打線も3併殺と淡泊な攻撃を繰り返して開幕から無傷の5連勝だった先発内海の足を引っ張り、チームの連勝も3で止まった。

 「淡々と終わってしまいましたね。野手が投手の足を引っ張り、投手もカバーすることができなかった。(守備は)一番大事なところ。それぞれが反省してほしい」。いいところなく敗れ、原監督もどこか消化不良の表情。巨人の1試合5失策は1981年9月28日、中日戦(後楽園)以来の大失態だった。

 今年初の札幌遠征。前夜は多くの選手、関係者が北の繁華街ススキノに吸い寄せられたことだろう。その影響が残っていたのかは定かでないが、目を覆うばかりの酒乱、いや守乱だった。李承〓に始まり、坂本、谷、古城と失策が続く。失点に結びついたのは3回の2失策だけとは言え、内野陣はいずれも正面の打球をはじいてしまった。

 この日2失策の坂本は両リーグ最多の11失策。昨年の19個を大きく上回るペースで“失策王”の道を突き進むスター候補は「実力です。チームに迷惑をかけてしまった。しっかり練習します」と言葉少なにバスに乗り込んだ。

 怒り心頭なのは伊原ヘッドだ。「ちょっと恥ずかしいね。相手は魂を込めて打っている。その倍の気持ちで守らないと。プロとしての(意識の)欠如です」。昨年11月7日の日本シリーズ第6戦以来となる札幌は、とんだ守乱劇の舞台になってしまった。 (井上学)

※〓は火へんに華

 

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