◇…スポーツ報知の購読申し込みは、フリーダイヤル 0120-16-4341(イロ ヨミヨイ) まで…◇
◇…過去の記事は、ご使用のプロバイダのデータベース・サービスをご利用ください。…◇
文字サイズ100%
宮崎県内で口蹄疫の感染拡大が続いている問題について、農林水産省は19日、発生が確認されている農場から半径10キロ以内のすべての牛や豚にワクチンを接種して拡大を抑制し、接種後に全頭を殺処分する方針を固めた。政府は同日午後に対策本部を開き、その後赤松広隆農相が発表する。国内でのワクチン使用は前例がない。
ワクチン接種後の新たな殺処分対象となる家畜は、牛が約3万5000頭、豚が約10万頭で、合計約13万5000頭に上る見込み。19日までに牛や豚など約11万8000頭の殺処分が既に決まっており、合わせると処分対象は約25万3000頭になる。
同県川南町を中心とする発生地域から半径10~20キロ圏内の牛と豚は、食肉として処理した上で民間食肉会社が買い上げ、保管経費を国が補助する。食肉は一定期間経過後に市場に放出する。
赤松農相は「限られた地域の中で7割が感染している。残りも事実上感染しているとみて処分する」と指摘。非感染地域の食肉買い上げによって、感染地域との間に緩衝帯を設ける考えを示した。
感染家畜の殺処分などのこれまでの対策では感染拡大を抑えられなかったことから、農水省の専門家委員会がワクチン接種を提言。農水省はこれ以上の拡大を防ぐため、現在移動制限をかけている半径10キロ圏内に対しては、健康な牛や豚も含めた殺処分が必要だと判断した。
地域は川南町を中心とする4町周辺で、感染数が比較的少ない同県えびの市周辺は含まれない見通し。殺処分に伴う補償金の単価は、牛が1頭60万円、豚が1頭4万円で調整している。
ワクチンは、接種しても感染を完全には防げないが、症状を抑えることはでき、感染拡大のペースを遅らせる効果がある。農水省は、ワクチン接種で感染拡大の速度を遅らせつつ、計画的な殺処分を進める方針。
鳩山由紀夫首相は19日午前、公邸前で記者団に対し「大事なことは感染を拡大させないための迅速な措置を強力にとることだ」と述べ、早期の実行が必要だとの認識を表明。さらに、これまでの感染拡大については「どこに責任があるとかという以前の話だ」とし、政府や県の責任は否定した。
(2010年5月19日14時00分 スポーツ報知)
国内最大規模の携帯ニュースサイト。スポーツニュース速報のほか、旬の社会、芸能ニュースも満載。月額84円(税込)
巨人軍公式サイト。待ち受け画像や注目の選手情報など、シーズンオフも必見。「NEWS読売・報知」の全コンテンツも利用できて月額210円(税込)!
翌日朝掲載の釣果情報を当日夜に配信。厳選した指定船宿と協力店からの正確な情報や、船宿の自慢料理・仕掛けなど、実用的なメニューもご用意。月額210円(税込)
携帯初の競輪予想情報。グランプリやダービーはもちろん、関東・南関東を中心に各レースを徹底予測。月額210円(税込)