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◆大相撲夏場所10日目 ○琴欧洲(寄り切り)把瑠都●(18日・両国国技館) 新大関・把瑠都が痛恨の2敗目を喫した。史上初めて実現した欧州出身同士の大関対決で琴欧洲に寄り切られ完敗。関脇・稀勢の里を破り10連勝とした横綱・白鵬に2差と離され、新大関場所での初優勝が危機に立たされた。通算1000勝を目指す大関・魁皇は同じ大関の琴光喜を破り、大台まであと3。優勝争いは1敗が消え、全勝の白鵬を把瑠都、平幕の白馬ら4人が追う展開となった。
把瑠都はイラだっていた。完敗の東支度部屋。カメラのフラッシュに「もういいって!」と声を荒らげた。勝っても負けても温厚な男がここまで感情をあらわにするのは珍しい。初優勝が遠のく2敗目。怒りの大きさが、そのまま黒星の痛みを表していた。
立ち合いで勝負は決した。203センチの先輩大関に左前回しをつかまれ198センチの上体が浮き上がった。最後は左を差され一気に寄られた。「突っ張りたかった」。12秒4の惨敗劇。繰り返したのは反省と後悔ばかりだった。
9日目で勝ち越しを決めた。新大関の第一目標をクリアした夜に異変を感じた。古傷の左ひざに加え「右ひざも痛くなった」。体をほぐそうと就寝前に東京・池上の自宅を出て向かったのは銭湯。サウナで全身を温めたが朝になっても「腰が重い」と違和感は消えなかった。「緊張が続いたせいかもしれない」と師匠の尾上親方(元小結・浜ノ嶋)。新大関の重圧が体をむしばんでいた。
白鵬に2差をつけられた。武蔵川理事長(元横綱・三重ノ海)は優勝争いを「白鵬が圧倒的だ」と断言した。過酷な逆転Vへ可能性はわずかだが追走はあきらめない。この日、場所後の6月15日にエレナ夫人とともにエストニアに帰国する許可を師匠からもらった。「いい形で帰りたい」。大関昇進の凱旋をぶざまな成績で終わるわけにはいかないのだ。
06年8月から仮部屋だった尾上部屋。6月12日に新たな部屋が開く。尾上親方は土俵の土を仮部屋から持っていくことを明かす。「常に原点を忘れないためです」。今の把瑠都に必要な魂だった。「明日から頑張る」。大関を目指した初心に戻って11日目から出直す。
(2010年5月19日06時01分 スポーツ報知)
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