タリバンがアフガニスタン米空軍基地攻撃

　アフガニスタンの首都カブール北方にあるバグラム米空軍基地を１９日未明、ロケット弾や銃などで武装した集団が攻撃、駐留外国部隊と戦闘になった。基地当局者によると、外国部隊は武装集団の７人を殺害、外国部隊側も５人が負傷した。戦闘は基地の外で続いている。

　反政府武装勢力タリバンのムジャヒド報道官は「２０人の自爆要員が攻撃した」と述べた。武装集団の人数は不明。

　米軍などは６月にも、タリバンが結成時の拠点とした南部カンダハル州で新たな軍事作戦を始める方針だが、タリバンが攻勢を強めている。

　攻撃で基地内の建物に小規模の被害が出たが、基地側は「敷地内の安全は確保されている」としている。基地内には、外国部隊がタリバン掃討作戦中に拘束したタリバン兵らの収容施設もある。

　地元警察によると、タリバンは乗用車で基地に乗り付け、基地入り口で１人が自爆し、銃撃戦が始まったという。

　タリバンは今月８日、アラビア語で「勝利」と名付けた作戦を１０日から開始、米兵やアフガン政府関係者らを攻撃すると警告していた。１８日にはカブールで外国部隊の車列を標的に自爆攻撃、米兵５人とカナダ兵１人、市民の計１８人が死亡した。

　同基地では２００７年２月、チェイニー米副大統領（当時）が滞在中に入り口の検問所で自爆テロがあり、市民ら約２０人が死亡した。（共同）

（2010年5月19日14時03分  スポーツ報知）

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