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内山が初防衛戦前に声優挑戦していた

: 差し入れされたタイを持ち上げ舌を出す内山（撮影・松本俊）

　「ＫＯダイナマイト」をＫＯするのは君だ？！　ＷＢＡ世界スーパーフェザー級王者内山高志（３０＝ワタナベ）が声優に初挑戦したことが１８日、分かった。セガから９月２２日発売予定のプレイステーションポータブルのソフト「クロヒョウ　龍が如く新章」で、主人公に立ちはだかる強敵・荒巻毅の声を担当した。セガ広報は「内山選手はＫＯさせるところが魅力で作品にマッチした」と起用理由を説明。収録も「防衛していくだろうし大丈夫」と初防衛戦前の２月に終了していた。内山は「面白かったけど難しかったですね」と照れ笑いで振り返った。

　声優デビューを果たした内山だが、軸はボクシングからぶれていない。同級１３位グラナドス（ベネズエラ）に６回１分４２秒ＴＫＯ勝利で初防衛に成功した翌日のこの日、都内での一夜明け会見で「１戦１戦しっかり勝っていくうちに実力、知名度はついてくると思う」と、本業でさらに名を上げていくことを誓った。

　渡辺会長は嶋田（ヨネクラ）から挑戦状が届いていたことを明かしたが、２度目の防衛戦は９月ごろに同級暫定王者ソリス（メキシコ）との王座統一戦が有力だ。内山は１月の世界戦で左ひじと右拳を痛めていたことを明かし「完全に休んで治してから練習を再開したい」と語った。【浜本卓也】

　［2010年5月19日9時23分　紙面から］