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本田の父は言い続けた「2番はべったと同じや」

2010年5月19日

<本田圭佑:取材後記>
 「何でも1番にならな意味ない。2番はべった(一番下)と同じや」。
 本田圭佑(23=CSKAモスクワ)の父司さん(50)が、息子に言い続けた言葉だ。本田はロシアから帰国した16日に「目標は優勝」とチームの目標を格上げした。星稜高のころから「オレはW杯で優勝する」と公言。以前、記者が取材した時に「本田選手は優勝を狙っているの?」と聞くと「よく調べましたね」とニヤリと笑っていた。
 「目標はベスト4」と岡田監督は言うが、記者は「出るなら優勝を狙ってほしい」とずっと思っていた。例えば、甲子園に出場したチームが「目標はベスト4」と言うだろうか。だが、本田は「優勝する」と以前から公言していた。岡田監督の目標設定を否定。はっきり言って1勝するのも「奇跡」と言われているが、本田がいれば、何とかなりそうな気になってくるから不思議だ。
 兄弘幸さん(26)は「ずっとW杯で優勝って言ってたんですよ。出る前から負けることなんてこれぽっちも考えてないでしょう」と笑う。かつてはアルゼンチン3部でプレーし、その後は俳優を志した。今はサッカー選手の代理人業務を担うジャパン・スポーツ・プロモーション(JSP)に就職。東大卒の敏腕代理人もいる中で父司さんから「オレも高卒やけど、仕事で東大卒や一流商社に勝ったこともある。要は気持ちや。選手に年齢も近いし、ほとんどの選手は高卒。選手の気持ちをつかめ」と助言を受けているという。
 それぞれの世界で1番を目指す兄弟。父の言葉は重い。本田は真剣に優勝以外の結果を考えてはいないだろう。【奈島宏樹】


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奇跡に挑む者たち
奇跡に挑む者たち
 日刊スポーツ紙面では「世界4強 岡田ジャパン 奇跡へ」を連載中です。「奇跡」をキーワードにいくつかのテーマに分け、現在は日本代表23選手のルーツを探る「奇跡に挑む者たち」を連載しています。ニッカンコムでは、各回の「取材後記」を掲載しています。紙面とあわせてお楽しみください。

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