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民主・小林議員辞職へ 来月判決後にも表明

(05/19 06:27、05/19 06:39 更新)

 民主党の小林千代美衆院議員(道5区)は18日、昨年の衆院選に絡む北教組から陣営への不正資金提供事件などを受け、議員辞職する方向で調整に入った。複数の同党関係者が明らかにした。陣営に資金提供した北教組幹部が19日の札幌地裁の初公判で政治資金規正法違反を認める見通しとなったことなどから、自らの政治責任は重いと判断したとみられる。6月中にも出される地裁判決後に正式表明する方向で、道5区の補欠選挙は10月が有力とみられている。

 小林氏は、昨年8月の衆院選で自民党の町村信孝元官房長官に約3万票差をつけて当選。その後、北教組からの不正資金提供事件で陣営幹部2人が起訴されたほか、公職選挙法違反で元陣営幹部が一審で有罪判決を受け、控訴している。

 小林氏はこれまで自らの道義的責任を認める一方、進退については裁判の行方などを見守った上で判断するとして態度を保留してきた。しかし、不正資金提供事件をめぐり18日、札幌地裁の初公判で、陣営の会計責任者だった幹部が北教組側からの資金授受を認めたことに加え、19日には陣営に資金を提供した北教組幹部も初公判で起訴内容を大筋で認める見通しとなった。小林氏は19日、辞職を明言しないものの、自らの政治責任について言及する方向だ。

 辞職時期については、6月1日の公選法違反の二審判決、その後に予定される不正資金提供事件の判決を見極めた後となる見通し。

 小林氏が今国会の会期末(6月16日予定)前に辞職すれば、道5区補選は7月の参院選と同日になるが、党内からは「国会審議がある会期末まで職責を果たすのが筋だ」との声が出ている。9月15日までの辞職だと補選は10月24日となる。

 道5区補選には、昨年の衆院選で小林氏に小選挙区で敗れて、比例代表で復活当選した町村氏が出馬に前向きな姿勢をみせているほか、みんなの党も候補擁立を検討している

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