就職面接会：港区で始まる　既卒者も対象に−−２１日まで　／東京

　大学生の就職活動が厳しさを増す中、厚生労働省の「学生職業総合支援センター・六本木ジョブパーク」（港区）で１８日、２０１１年３月卒業予定の学生と既卒者を対象とした就職面接会が始まった。２１日まで。
　この日は中小企業２４社が参加し、１７８人が面接を受けた。昨年の就職難を背景に、今年３月の卒業生の姿も目立ち、既卒者が半数を占めた。
　就職が決まらないまま３月に大学を卒業し、岡山県の実家に戻ってアルバイトをしながら就職活動を続けているという男性（２４）は「４連戦のため夜行バスで来た。お金はかかるけど、岡山では優良企業の面接は１カ月に１社あるかないか。マンガ喫茶に泊まって節約する」と話した。
　駿河台大学４年の男子学生（２１）は、「大手の採用は終わってしまい、そろそろせっぱ詰まってきた」と焦りを見せていた。
　面接を実施した千代田区の板ガラス加工業「イケダガラス」の小磯和博総務副部長は「買い手市場で中小にとっては好機でもあるが、学生にはもっと自分の言葉で持ち味を売り込んでほしい」と話していた。
　面接会は午後０〜４時。２階「出会いのフロア」ホール。【市川明代】
〔都内版〕

５月１９日朝刊

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