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【from Editor】鳩山予算が3回続くと… (1/2ページ)
このニュースのトピックス:鳩山内閣
「このまま鳩山政権が続けば、日本はどうなるんでしょうね」。最近よくこう聞かれるので、いつもこう答えている。
「この政権が3回予算を組めば、日本は巨大なギリシャになるんじゃないですか…」
民主党シンパから「言いがかりだ」と抗議を受けそうなので、私なりの論拠を示したい。
財務省が国際通貨基金(IMF)基準に従って発表した3月末時点の国の債務残高(借金)は882兆9235億円、国民1人当たり約693万円に上る。IMFは債務残高の対国内総生産(GDP)比率が2015年には主要国で最悪の250%になると予測する。財政破綻(はたん)したギリシャの債務残高比率は133%にすぎない。
それでも破綻しないのは日本人の総資産が1400兆円あり、国の借金の大半を吸収していることが大きい。ただ、このまま借金が膨らめば、10〜15年で破綻するとも言われている。
ここまで借金が膨れあがったのは自民党政権の責任も大きいが、私は財政学的な見地から危惧(きぐ)しているわけではない。
政権が政策を予算に反映させるには最低3回の予算編成が必要だ、という。予算には前政権の継続事業がかなり含まれ、新政策をすぐに反映できないからだ。「首相は3年やらないと意味がない」といわれるのもこのためだ。
つまり3回予算を組めば、民主党らしい政策が反映されることになる。どんな政策か。菅直人副総理・財務相が来年度の新規国債発行を今年度(44兆3千億円)以下に抑制すると言っただけで袋だたきにあう政党だ。そのころには衆院任期も迫る。子ども手当は言うに及ばず、ありとあらゆるバラマキ政策が並ぶのではないか。