47年前に埼玉県狭山市で女子高校生が殺害された「狭山事件」で、13日、再審請求についての3者協議が東京高裁で開かれました。協議では、検察側が取り調べの録音テープなど、36点の新しい証拠を開示しました。
「狭山事件」をめぐっては、1977年に強盗殺人などの罪で無期懲役が確定した石川一雄さん(71)が、冤罪を訴え、東京高裁に3度目の再審請求をしています。
東京高裁は去年12月、検察側に対して証拠開示を勧告しましたが、13日、開かれた3者協議で、検察側は取り調べ段階の録音テープ9点など、あわせて36点の新しい証拠を開示したということです。
弁護団によると、証拠が開示されたのは22年ぶりで、録音テープには、石川さんが取り調べで自白した際のやりとりがおさめられているということです。
「私たちの人生を左右されるんじゃないかというほどの3者協議。再審開始決定を1日も早くしてほしい」(石川一雄さん)
弁護団は、さらなる証拠開示を求めるとともに、開示された証拠を精査して、真実を明らかにしていきたいとしています。(13日20:23)